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第38話

「僕はいいと思うよ花火。 芸術は爆発だってよくいうし、僕は否定しないよ」


そう笑顔で言いながら近寄る澪次。

果梨は警戒するように澪次を見つめた。


「人として見られないという気持ちはわっちも澪次もわからなくないで?

現にわっちも澪次もエリザはん。 おかんに助けてもらうまでは世界は敵でいっぱいやったからな」

「君がそんな道を歩みたいのならいいけど、それでいいのかな?」


深紅は澪次の隣に立って笑みを見せながら近寄っていた。

つぐみ達は驚いた表情を見せて二人を見つめている。


「それ、は……」


果梨が戸惑いがちになりながら黙り込む。

そんな彼女を撫でようと手を伸ばす澪次だが……。


パシン!


「触れないでくださいまし!」

「ごめんごめん、なんか道に迷った迷子みたいに見えたから」


澪次の手を叩いてさがる果梨に苦笑した笑みを見せながら言った。

警戒しながら見つめる彼女はそれを聞いて眉をしかめる。


「確かにそう見えなくはないわな」

「そうね、そう見えなくはないわね」


深紅と霜月はうんうんと納得するように頷いた。


「わたくしをおちょくっているんですの!?」

「え、それはないんだけど」


怒る果梨に目をぱちくりさせる澪次。


「見ている方からすればおちょくってるようにしかみえないな」

「仕方ないよ。 兄さんは小悪魔属性もあるからね」


光一がそう言うとレイナは苦笑を浮かべて言った。


「~~~~っ! いつかギャフンと言わせてやりますから覚悟しなさい!

それから私に構うより大きなデパートを見に行った方がいいんじゃありませんか?

そこで大きな爆発が起きて面白いことが起こっているかもしれませんわよ?」

「あ、おい! 待て!」


そう言うと窓によりかかり、彼女の周りに爆発が起きて後ろに倒れるように彼女の身体が壁ごと傾いた。

そのまま落ちるように彼女は滑り落ちていくが、なにかに乗るようにまたがり、そのまま去って行った。


「逃げだしたわね。 まったく学園の壁を壊さないでもらいたいわね」

「お、追いかけないと!」

「慌てるな、せりかさんずが動いた」


呆れたようにつぶやく霜月と慌てているつぐみに龍星はそう言いながら視線を向けるとせりかさんはそこにはいなかった。

すぐさま追いかけにむかったのだろう。


「あいつが、さり際に言ったデパートのことも気になるな」

「近くにデパートは確か、あったよね」

「とりあえずそこに向かってみた方がいいかもしれないね」


秀久がそう言うとみなもは思い出したように言った。

秋斗はそう言いながら靴を履き替える。


「待て、どこのデパートかもわからないと防ぎようがないだろ」

「そうだね。 ここで大きなデパートがどこか調べないと無駄足を踏むことになる」


裕樹は動こうとする者にそう声をかけるとひばりも同意するように頷いた。

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