第34話 噴水広場にて
昼休み時は食堂かカフェテラスに行くものや教室で弁当を食べるものなど。
早弁していたので購買にいき、パンや弁当を買うなどが多い。
ここの学園はかなり広いマンモス校なので迷う人も続出しないわけではない。
施設や設備もかなり充実しており、これほど人気な学園はそうはいないだろう。
寮の完備もきちんとされており、快適空間を満喫できるとか。
中等部ともつながっているのでこちらに中等部の学生がくることがある。
「あれ、先輩たちもお昼ですか?」
視線を向けるとそこには歩美・レミアの中等部組と高等部一年の真朝がいた。
「ああ、そうだ。 どうせなら歩美たちも食事しないか?」
「それはえぇね、その方が楽しそうやわ」
光一が頷いてからさそうと深紅も同意して頷いた。
「だな、みんなで食べた方が美味しいもんな☆」
「迷惑じゃなければだけど、一緒に食べない?」
綾香も同意するように頷いていた。
鷹久は綾香に苦笑しつつそう言うと。
「私はかまいませんよ。 レミアちゃんたちは?」
「構わないよ、わたしも」
「兄さんたちと一緒なら楽しそうだから賛成!」
歩美はすぐに承諾し、レミアと真朝も承諾した。
そんな会話をしてからおあつらえむきの噴水広場へとついた。
ここでなら大人数でも問題ないのできがねなく座って会話もできるというものだ。
「そういえば、今回の事件で生徒会も動くなら風紀委員も動いているんだろ?」
「学園の風紀のみならず学園都市の風紀も守らねばならないからな」
龍星がそう言うと裕也は弁当を取り出してそう言った。
この場にいる風紀委員はレミア・裕也だけだったりする。
まあ、裕也の場合は図書委員会長とも兼任してはいるが。
「行く先々で爆破を起こされてはこちらも困るから気をつけて調査しないといけない」
「だから、いつも熱心に調べ物しているんですよ、レミアちゃんは」
レミアは弁当を食べてからそう言うと歩美は笑みを見せてつげる。
「同じ風紀委員のよしみとして調べるものを見せているから知っているが。
あんまり良い情報は手に入らないんだよな」
「なら、ここは生徒会に殴り込むするべきだな☆」
「なんでそうなるのさ」
裕也は弁当を食べつつ言うと綾香は笑顔でつげ、呆れたように鷹久が見つめる。
「執行部でも独自に動いてみないと駄目かもしれない」
「手伝えることがあったら手伝うからね、つぐみ」
「俺達も手伝うからな、遠慮なくいえよ」
「……(つぐちゃんのためなら頑張るよ!)」
つぐみが弁当を出しながら言うと龍星と秋斗と芹香はつぐみの手伝いをすることを伝える。
嬉しそうに振り向いてつぐみは笑うと。
「ありがとう、秋斗くんお兄ちゃん芹ちゃん!」
とっても嬉しそうな笑顔に和んでしまうのは仕方ないだろう。
「あむあむ♪」
「つぐぴょん、こぼさないようにね」
秋斗の膝の上にはつぐぴょんがおり、うまそうに弁当を食べていた。
つぐぴょんは気づいたら龍星の背中にはりついていたり、秋斗の懐にはいっていたりという行動をとる。
「ふんぬぅ!」
「せりかっか?」
りゅーさんとせりかさんはつぐぴょんの世話をやいて、頬をふいてあげているようだ。
こうしてみると家族に見えてしまう。
これもぷちのような無邪気さによるものなのだろうか。
「生徒会もなんもつかめんままはいくないよなあ」
「そうだな、なにかしら情報をもらえないとな」
深紅の言葉に光一は同意するように頷いた。
「会長も独自に調べてはいると思うけどね」
「爆弾魔は宣戦布告していたりするのかな?」
澪次とレイナは会長が動いていることを伝える。




