第32話 爆弾魔事件!
ここはとある繁華街の喫茶店。
そこで夜にはよくたむろしている不良な男女がいた。
普通なら談話しているはずだが、彼らの場合は違うようだ。
机のうえにある箱を睨みつけているようだ。
「それで、いつのまにか女の子がいてそれをくれたと」
「そうそう、知り合いじゃないんだけどプレゼントだとか」
「そいつ絶対怪しいだろう、知り合いでもないのによ~」
ひとりのどこか凡人としたふうな男子生徒が言うといかにもやんちゃけいな男子生徒がうなずいた。
話を聞いていたパーマかけた茶髪の女子生徒が箱をつつきながら言った。
「なに、やいてんの?」
「ちげーよ、ボケ! それよりさ、なんか音しねー?」
「音?言われてみると」
やんちゃ系男子生徒がちゃかすように言うと即座につっぱねる女子生徒が違和感に気づいて言う。
それを聞いて凡人ふうな男子生徒が耳をすませながらつぶやいた。
チコチコ!
時計の分刻みの音が聞こえてくる。
いったいどこからなのか辺りを見渡してみるがわからない。
でも、確実に聞こえていることに気味が悪くなってくる三人組。
「お、おい。 そろそろ出ようぜ」
「そ、そうだな! そうしよう!」
「お、お勘定してすぐにでましょ!」
そう言って彼らが立ち上がった瞬間に机の上にあった箱が爆発を起こす。
間近にいた三人は大やけどをおおうがかろうじて意識があるようだった。
ほかの客たちはそういなかったので被害は最小限ですんだ。
女性の店員が震える手で血まみれ肩を抑えながら店にある電話で110番をした。
『もしもし、警察ですが。 どうされました?』
「ば、爆弾が爆発してそれで店のお客様がっ!」
『わかりました、すぐに向かいます』
警察がそう問いかけると慌てた様子でしゃべる女性の店員。
他の店員は倒れている客を起こして応急処置をしていた。
警察がそう応答するとすぐに切れ、女性の店員は他の店員の手伝いしに向かった。
しばらくして警察と救急車が来て血まみれの客と店員を連れ出して病院へと搬送された。
警察はその場に残って、なにか残ってないか調べている。
「なんだ、これは?」
「どうした! ん? 箱のようだが、なんの細工もないぞ?」
「もしかして、これは異能力者の仕業かしら?」
警察のひとりが紙きれを拾い上げて言うとそれに気づいて他の警察の男性が近寄り調べるとつぶやいた。
婦警さんも気づいて近寄り、こなごなになった紙切れをみて眉間にしわをよせる。
「もしそうなら、俺達の出番はないぞ」
「そうだな、ここにはこういうのに詳しい人材がいるしな」
「嫌になるわね! 最近よく起こりすぎよ。 これで何度目かしら」
悔しそうにひとりの警官が言うともうひとりの警官も頷いてため息をもらす。
婦警さんはぶつぶつと文句をたれながら鑑識がはいるためにテープをはる。
暫くこの喫茶店には入れなくするためだ。
この様子をひとりの人影が見ていた。
クスリ、と笑みをこぼして立ち去る人影の姿は女子生徒である。
なにが目的で見ていたのか、それはこの場にいる誰にもわからないのだ。
「とりあえず、あの学園に協力してもらわんとな」
「そうね、あちらは今はひと段落しているそうだし」
警官と婦警は頷いて一旦ここから離れるのだった。
上司にもそのことを伝える為に。
===☆~~~~~
そんなことが起きている頃、学園の教室では。
「秋くん、起きてよ? もう昼だよ?」
「んにゃ? あ、あぁもう昼なんだ」
「ないない?」
「んに~♪」
つぐみに声をかけられて寝ぼけまなこで起き上がる秋斗。
つぐぴょんは秋斗を抱えて飛んでおり、あっきーも楽しそうだ。
背中にあるのは透明な四枚の羽がみえている。
つぐぴょんは兎妖精【ラビッツフェア】というぷち魔で空を飛ぶための羽があるのだ。
まだまだぷち達には色々な秘密がありそうだが、それはまたの機会でわかるだろう。
「よく寝ていたな。 それでも授業でゆびさされても答えれるんだからすげーよな」
「ヒーくんもやればできるんじゃあ!?」
秀久は秋斗が起きたのをみて言うとみなもは期待の視線を送る。
それに戸惑う秀久は頬をかいていた。
「わうわう」
「みぃ~」
できるわけないないと鳴きながら言うしゅうやんと同意するみなちゃん。
性格があまりにも似ていないというのもあるいみ珍しいかもしれない。




