閑話 秋斗の恋の相談♪
閑話 恋する少年の悩み
ここはとある少年の部屋である。
とはいっても子猫が3匹おり、そこらじゅうを駆け回っているが。
そんな部屋でスカイ○の準備をしてある人物に相談しようと考えている少年がいた。
今年になって同じクラスになり、告白ができずに悩んでいた。
長いくらい苦楽をともにしたこともあるので恋心をもつのも遅くはなかっただろう。
どうやら相談相手が同じようにスカイ○をつなげたようだ。
「ねえ、当夜」
息をのみながら話かける少年――工藤秋斗。
その話し相手は親友ともいえる少年――井鷹当夜。
「おう、どうした秋斗」
気軽な雰囲気でなんでも話やすいことがある為秋斗だけではなく他の人からも相談されることがあるらしい。
「……実はつぐみに告白しようかと思ってるんだ」
緊張しながらの秋斗の言葉を聞いた当夜は
「そうか。 ……俺としては漸くか、って感じだが」
しきりにうんうんと頷いている感があるが秋斗は苦笑を浮かべる。
「……それで、さ。 どうやって告白すればいいのかな? ……当夜はどんな風に告白した?」
「おいおい、ふられた奴の意見なんか参考にならねぇぞ? まあ、気になる奴というか振り回されそうな奴がいるが
俺のことはいいんだ。 まあ、率直な話でベタな告白でいいと思うぞ」
秋斗からの相談に苦笑まじりの返答をする当夜は一瞬浮かんだ少女を思い浮かべて、苦笑してから話す。
「ん~、当夜を振り回すのは神埼さんとレイナさんくらいだよね。 にしても、テンプレ嫌いの当夜らしくない意見だね」
「うるせぇやい。 まぁ、一回練習してみろ。 はい321キュー」
当夜を振り回しそうな女性を思い浮かべてから言うとそくざに話を振られる秋斗。
「え、え? えーと……僕と結婚してかださい!?」
「ブフゥ! ちょい待て! 色々と過程すっ飛ばしすぎだ! あと大事な告白で噛むな!」
秋斗はいきなりのことだったので冷静になれず言ってしまい噛むというオチをしてしまった。
「ご、ごめんって。 いやいや!そもそもいきなりふる当夜がいけないんでしょ!_
ひどいよ」
「……あーはいはい。 てか、そんなんで本番大丈夫なのか? ぶっちゃけこれよりも緊張するぞ」
謝りつつも、いきなりふった当夜を責めるが当夜に諭されて聞かれる。
「……だよね……」
「まぁ……なんだ。 自分に自信が持てないつぐみのことだ。 間違いなく私なんかよりも……みたいなこと言うと思うぞ」
それを聞いてしょげる秋斗に当夜は励ましよりもつぐみがいいそうなことをつげる。
ぶっちゃけそれくらい仲が良いからこその想像返答である。
まあ、間違いなくそういいそうなのが彼女なのだから溜息も漏れる。
「……うん」
「そん時はお前が思っていることを吐き出せ。 お前の言葉でつぐみを選んだ理由を言え。
まあ、あいつも色々抱えているとは思うがそれを包むのもお前の役目だ。
つーことで俺からのアドバイスは以上だ」
頷く秋斗に当夜は今抱えている心情を大事にし、なにを告げたいか。
どうしたいかを含めてのアドバイスを彼に送っていた。
「……うん、ありがとう当夜。 頑張ってみるよ」
「おう、頑張れよ。 俺も出来る限り協力するぜ……主に龍星さん関係とか」
秋斗がそう言うと当夜は彼に応援の声をかけて、ちゃかしをいれる。
「……あ……」
「案外決闘とか挑まれたりしてな~」
思い出したように硬直する秋斗にさらにちゃかしをいれている当夜。
「やめて! あの人に勝てる気がしない!」
「なーに、蹴りを腹に打ち込めばノックダウンするだろ、いくら龍星さんでも」
慌てて叫ぶ秋斗に子猫たちが驚いて見ている。
当夜はそんな彼に苦笑しつつ、安心させるように言うが。
「いやいや蹴りなんて入らないんじゃ……」
「まぁ、頑張れよ~」
慌てている秋斗に当夜はそれだけを返すとスカイ○をきる。
「ちょっとぉぉぉお!?」
大きな声をあげるとその声は当夜には届いていないのだった。
ああ、恋する青少年の運命はいかに!
感想お待ちしております♪




