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第21話 後輩を誘いましょ☆

「歩美ちゃんと真朝ちゃん達も誘わない?」

「それいいね、そうしよう! それならみんなで楽しめるし♪」


つぐみが笑顔で言うとひばりも同じ意見なのか笑顔で同意していた。


「斗真達はどうするんだ?」

「俺達は定期的に巡回でもしてくるよ」

「というわけなので、ここからお別れかな」


龍星の問いかけに斗真はなんでもないような仕草で答え、あいりは斗真にくっついたまま言った。

そして二人はそのまま手を振りながら歩き出したのだ。


「となると、行くのはここにいるやつだけになるんだな」

「まあ、仕方ないよ。 色々と用事だってあるだろうしね」


綾香はこの場にいる全員を見渡すと少し残念そうに眉をひそめる。

その様子を見て鷹久が苦笑しながら綾香をなだめる。


「あ、歩美ちゃん達だ!」

「本当だ! 今から帰るところなのかな?」


レイナの声に気づいて澪次がそうつぶやいた。


「とりあえず、話かけるぞー☆」

「あ、ちょ! 綾香!?」


さきほどまでのしょんぼり感はそこにはなく歩美達へと向かう綾香。

それを見て慌てて鷹久が追いかける。


「…………(吉田くんも苦労するね~)」

「まあ、慣れているらしいけど、心配にはなってくるな」


その様子を見て苦笑する榊夫妻もとい、芹香と龍星。

とりあえず、後を追うために歩き出す。


「私達もいこ?」

「そうだね!」


ひばりとつぐみは頷くと綾香達の方へと歩いて向かう。


「僕達も行こうかな」

「うん、そうだね」


仲の良いひばりとつぐみを見て微笑ましげに思いながら秋斗と和明も歩き出す。


「わっちらもいくで~!」

「おー!」

「ちょ、俺を掴むなよ!?」


深紅とレイナは勢いよく走り出して歩美達の方へと向かう。

秀久は巻き添えにされて連れて行かれていた。


「やれやれ、はしゃぎすぎな気がするんだがな」

「あはは、レイナも深紅もすごい勢いだよね」

「そうね、見ているだけで心配になりそうにはなるけど」


当夜と澪次は苦笑しながら言うと霜月は呆れたようでいてそれでも笑みを浮かべていた。


「光一くん、私達もいきまひょう!」

「みなも、かんでるからな」


みなもがそう言うと光一は注意をまじえつつ苦笑を浮かべる。

それを見てあうう、と恥ずかしそうにするみなも。

なお、これを見て同じように帰宅途中の男子生徒達と女子生徒達が悶えていたのはいうまでもない。

光一はそれに気づいているが、みなもは気づいていなかったりする。

そして、みなもに促しの声をかけると光一は共に歩き出す。

全員がこちらに来ることに気づいた歩美と真朝は不思議そうに小首をかしげている。


「あたしらと一緒にクレープ食べにいこうぜ☆」

「綾香、それは直球すぎるよ!?」


二人の前に立ち止まると笑顔で笑いかける綾香。

それを見てツッコミをいれる鷹久。

なお、この時歩美と同学年のであるレミアは急ぎの用があるというので別れている。

その途中で外を見て真朝の帰宅しようとしている姿に気づいて声をかけたのだ。

歩美の声に振り向いて仲良く談笑しているところに綾香達が接近したのである。


「ク、クレープですか、いいですね」

「うん、いいかも! 一緒に行くよ!」


いきなりの勢いにたじたじに歩美はなるが笑顔で答え、真朝は笑顔で頷いた。

その背後につぐみ達の姿を見つけると真朝は笑顔で手を振っている。


「おし、真朝も行くんやな!」

「これで誘えた人は誘えれたね☆」


深紅とレイナが仲良くハイタッチして喜んでいた。

よほど、仲良く楽しめるのが嬉しいのだろう。

まあ、この二人はかなりノリがいいからというのもあるが。


「「歩美ちゃん! 真朝ちゃん!」」

「つぐみ先輩にひばり先輩!」

「やほ、つぐちゃんにひばりちゃん♪」


にこにこ笑顔で声をかけるつぐみとひばりに笑顔を見せる歩美と真朝。

彼女たちには絶大の信頼を寄せている二人は出会えて嬉しそうである。


「先輩たちも行くんですか?」

「うん、甘いもの補給だよ」

「まあ、一部は限定品目当てだけだけどね」


歩美の問につぐみとひばりは頷きつつ、苦笑を浮かべる。


「限定品?」

「ほら、これだよ」


真朝の疑問に気づいてつぐみはチラシを渡す。

それを見てなるほど、と納得したように頷いた。

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