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第18話 

「綾香ちゃん、飲み物の一気飲みしよー♪」

「お、いいな! そうするか」


綾菜が笑顔で声をかけると綾香は笑いながら頷いた。

だが、二人とも全裸のままで隠そうともせずにいるのはいかがなものか。

二人とも手には飲み物が握られているようだ。

というかなぜかノリノリで飲んでいるように思える。


「あのさ、二人とも恥ずかしくないの?」

「そ、そうだよね。 とりあえず下と胸は隠した方がいいと思うよ」

「ちゃんと身体拭いて頭を拭いてからにしなよ」

「…………?(そうだよ、きちんと身体を拭かないと風邪ひいちゃうよ?)」


ひばりがうろんげな瞳で見つめて注意すると同時につぐみとみなもと芹香も二人に注意を促す。

体操着の姿で椅子に座りながらコーヒー牛乳を飲むひばりとつぐみ。

みなもと芹香はフルーツ牛乳を飲んでいるようだ。

ちなみにここはシャワールームの脱衣所であり、さきほど浴び終えて着替えることになったのだ。


「やで~♪」

「こら、みっくー! いつまでもそんな格好やと風邪ひいてまうやろ!」


そんな中をぱたぱたと走るみっくーがおり、そこへタオルを持ってきてかけて抱き上げる深紅。

深紅は体操着を来ているのできちんと身体と頭は拭いたのだろう。


「ひよ~♪」

「みゅ~♪」

「よし、二匹とも綺麗になったね♪」


レイナはつぐぴょんとこばりの頭と身体を拭いてドライヤーもかけて洋服を着せたようだ。

もちろん、レイナも同時に着替えていたりする。


「綾香ちゃんもだけど、綾菜ちゃんも気にしないんだね」

「ある意味似たもの同士なのかもしれないね」


真朝とあいりは綾香と綾菜の様子を見て苦笑を浮かべていた。

もちろん、こちらも着替え終えてタオルで髪の水分を拭き取っている。


「楽しそうだからボクはいいと思うけどな~」

「楽しいかどうかは置いといてどちらでもいいような」

「いやいや、どちらもでもよくないですからね?!」


響はにこにこと笑いながら言うとレミアは丹念に拭かずにさっさと気が終えてる。

歩美はそんな対応に慌ててツッコミをいれる。

そんなことを知ってか知らずか気にせずに飲み物を一気飲みして飲み干す綾菜と綾香。


「ぷはぁ~♪」

「美味しいよね~♪」


飲み終えて一息つく綾菜と綾香。

二人ともあんまり気にしないあたりがあるからか気が合うのかも。

そんな二人の果実がたゆんたゆんと揺れているような気がした。


「……羨ましい」


あいりはそんな惜しげもなくさらす綾香と綾菜を見てぽつりと呟いていた。

そんな視線も気にせずに身体を拭いて髪も拭いて服を着出す綾菜。

綾香はというと椅子に座り、まったりしようとしていると。


「「先に服を着ちゃいなよね」」

「先に服を着ましょう!」

「……(先に服だよ!)」


そんな綾香につぐみ・ひばり・みなも・芹香から注意された。

4人が半目なのは綾香の行動に対して呆れているからかもしれない。


「和の心は裸の付き合いだってじっちゃんが言ってたぞ?」

「そんな話聞いたこともないんだけど」


きょとん顔の綾香の発言にひばりが呆れたように言った。


「でもさ、隠すところは隠すべきだと思うよ」

「うん、その下の毛とか」


つぐみとみなもは綾香のある部分を見てそう言った。


「なんでだ? これくらい別に恥ずかしいとか思わないし。 

これが生えないのはなにもここだけじゃなくて脇も生えないし。 そういう体質だと思ってるからさ♪」


綾香は別に気にすることもないように話す。

やけにあっけらかんとしてるように思える。

まあ、彼女らしいといえば彼女らしい。


「いやいや、そういう体質って」

「そもそもそれが真実かどうかもわからないんだけど」


つぐみとひばりは溜息をもらしてつぶやいた。


「でもさ、毛がないのはいいよね~♪ 手入れが大変だからね、特に脇とか♪」


と響はにこにこ笑顔で綾香の肩をもみもみともんでいる。


「…………(わかるわかる! 

確かに大変だよね、脇の手入れって。

……つぐちゃんとひばりちゃんとみなもちゃんは気にしなくてよさそうだけど)」

「せ、芹ちゃん?! いつか生えるからね!」

「そ、そうだよ!ていうか、いつ見たの!! それからきちんと生えるからね!」

「こ、これから生えると思いまひゅ……多分」


芹香の視線につぐみとひばりとみなもは視線を向けて告げる。


「なら、一緒か! これで毛無し仲間が増えたな☆」

「「嬉しくないよ?!」」


なぜか笑顔で綾香は笑いかける。

ツッコミをいれつつつぐみとひばりとみなもはしょんぼりしていた。

それから全員が着替え終えると脱衣所から出ていくのだった。

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