第16話 検査のあとは?
あいりたちはあのあと、検査している全員を見回り、一緒に学園に用意されているシャワールームへと向かった。
流れる水音と舞い上がる湯けむりと共に楽しそうな女子生徒たちの声。
スキンシップもしているような声も聞こえてきている。
シャワールームはきちんとパーソナルスペースに仕切りがあり、そこにあるシャワーで身体を洗い流しているのだ。
つぐみたちはそこで生まれたままの姿でシャワールームに収まっている。
銀色のシャワーヘッドからお湯のシャワーがでてつぐみたちを濡らしていく。
「にしても、ひばりとつぐみのは凄いよな」
「そうかな?」
「ひばりちゃんのは凄いと思うよ? だって上位ランクの四大精霊だし」
お湯を浴びながら言う綾香に隣でお湯を浴びるひばりが首をかしげる。
つぐみは内容を聞いており、にこにこ笑顔で笑いかけていた。
「ひばりちゃんもそうだけど、つぐみちゃんもすごいと私は思うよ」
「そうだよね、光・闇・火・水・地・風・月を司る妖精を使役というか、友達にしてるもんね」
レイナが笑顔でお湯を浴びつつ言い、みなもも笑顔で同意するかのように頷いた。
「妖精と精霊に好かれることって、そんなにめったにないんだって言ってるけど、そうなの?」
「…………(先生の話だとそうそういないみたいだよ? いたとしてもそれは随分昔だったとか)」
つぐみの疑問に同じように浴びていた芹香は笑顔を浮かべながら話す。
「そんだけ特別ということだよね」
「まあ、そういう理由だからといってつぐみとひばりに対しての態度をころっと変えるやつはどうかと思うけどなぁ」
あいりが感慨深そうに言うと深紅は手のひらがえすやつらを思い出してつぶやいた。
それに関しては全員が苦笑を浮かべる。
空気が重くなるとはこのことだと思えるつぐみたち。
「そ、それより。 歩美ちゃんの力はすごいよね」
「そ、そうだね。 癒しとはいっても治癒じゃないけど」
「教師もこれには驚いてたよな~☆ 逸材がとか、掘り出し物が!とか言ってたけど」
ひばりとつぐみは話の内容を変えると綾香は同じように浴びてる歩美を褒め称える。
「そんな、私なんて先輩たちにはとても」
「そんなことないよ! 歩美ちゃんは十分すごいよ! レミアもそう思うでしょ?」
「そうだな、歩美のは本当に素晴らしいと異能だと思う」
慌てている歩美を褒める真朝とレミア。
この二人とは仲が良く学年も高等部と中等部とでは違うが、仲は良いのだ。
「そういえば、生徒会長も測定はしてたのかな?」
「でも、生徒会長のは相手がいないとなりたたないんじゃないかな?」
綾菜がお湯を浴びながら言うとレイナも浴びつつそう答える。
「まあ、そういうのは適当にみつくろっているんじゃないかな?」
声の主はいわずともわかる響である。
楽しそうとも嬉しそうともとれないそんな感情が見え隠れしている。
そんな中で丁寧につぐみたちは髪を洗っていたが、綾香とレミアだけは普通にお湯で流しただけ。
「…………♪(つ~ぐちゃーん)」
「うみゃあ?! せ、芹ちゃん! いきなりこないでよう!」
濡れそぼった茶色の髪の少女を抱き込む濡れ烏のような黒髪の少女――芹香は少女を抱きしめる。
丁寧にそれでいて楽しそうに洗ってあげる姿はまるで姉のようだ。
まあ、つぐみは姉のように慕う芹香に反発はできずにされるがままである。
「よーし! ひばり! あたしらもスキンシップだ☆」
「え?! ちょ、綾香ちゃん?!」
それを見ていた綾香はひばりのいる場所にテレポートの跳躍で侵入してきて抱き上げている。
マシュマロのような巨大な果実も鷲掴みにもしてはいるが。
「…………ひばりちゃんとつぐみちゃんが羨ましい」
あいりはそうつぶやくとつるん、という擬音がでそうな己の身体を見下ろしていた。
「よーし、レイナ! わっちらも」
「やらないよ?!」
深紅の悪戯顔に慌てて距離を取るレイナ。
それでも楽しそうなのは深紅とレイナの遠慮のない関係だからかもしれない。
「……混沌?」
「うん、混沌だと思う」
「そ、そうですね」
「と、止めた方がいいんでしょうか」
綾菜が首かしげ、レミアは頷き歩美は苦笑しみなもは困惑していた。
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