第14話
「はい、自己紹介は一通り終わりましたね~?
それじゃ、各自体操服に着替えてグラウンドにいきましょうか」
そう言って女性教諭の中代教諭はにこにこ笑顔で周囲にいる生徒を見渡す。
それをきいてざわめくクラスメイト達。
「質問なんですけど。 着替えるのはいいですけど、なにをするんですか?」
生徒のひとりが手をあげて質問する。
「能力スキャンですよ。 今、君たちがどのくらいの値なのか調べないといけないんですよ
別にいらないとは思うんですけどね」
中代教諭はそう言いながら質問に答えて苦笑していた。
「場所は別々でやるんですか?」
「ええ、能力に合わせた場所で計測することになってるわ。
まあ、うちのクラスはそうバラバラにする必要はないと思うけどね」
もうひとりの生徒が手をあげて質問する。
彼女は女子生徒のようで不安そうな表情が垣間見える。
「斗真は私と一緒にだね」
「ああ、そうなるな」
あいりが笑顔で言うと斗真は笑みを見せながら頷いて頭をなでている。
「先生、生徒会長も参加を?」
「彼女の場合は相手がいないと測定は難しいし、ある程度慣れてるひとじゃないとね」
澪次も手を挙げて質問すると中代は困ったように笑いながら答えた。
それくらい彼女の力は特殊だということなのだろう。
「ほかに質問がないなら、更衣室で着替えてきてくれるかしら?
一旦集まるのはグラウンドだけどね」
中代教諭はそう言うと扉を開けて笑顔を店ながら出ていく。
「なんとも恒例なスキャンだよな」
「いちいちそんなことする必要あるのかよ」
綾香はうんざりとした様子で呟き、秀久も無意味でしかないといわんばかりの態度だ。
「それは仕方ないよ綾香、 そういう規則なんだからね」
「ヒーくんも、そういうことはなれないと駄目だよ? 進級にもかかわってるようなもんだし」
と、苦笑する鷹久と同じように苦笑するみなもが二人に声をかける。
「秋くん、タッグでスキャンしてもいいみたいだから組まない?」
「うん、ちょうどたのもうかと思ってたんだ」
つぐみが声をかけると秋斗は笑みを見せながら頷いた。
「…………(りゅうくん、一緒に計測頼めるかな?)」
「ああ、そうするか。 まあ、力入れすぎないようにしないといけないけどな」
芹香は龍星に声をかけると笑顔で同意し、自分の分を頼む。
「まあ、力みすぎたのは秀久だけど」
「うっせーよ! 最初はどのくらいがいいのか判断がつかなかったんだからさ」
当夜がそう言うと秀久はふてくされ気味に言った。
みなもはその様子に苦笑して見つめる。
「そういえば、中等部とも合同でやるんやったな」
「それなら、歩美ちゃん達とも会えるね」
思い出したように深紅が言うとレイナが嬉しそうに笑う。
「高等部と中等部が組んでそれで先生に計測してもらうのもありだったな、そういえば」
「じゃあ、一緒にやらひん?」
「そうだね、その方がどのくらいのランクなのかわかるし」
光一がそうつぶやくと深紅とレイナは彼を見つめて笑顔でさそう。
よっぽど会いたいのだろう。
「フジくんもきちんと参加しないと駄目だよ?」
「前、逃げ出そうとしてたもんね」
「能力っていったってそう目立つもんじゃねーからな」
つぐみが言うと秋斗は苦笑を浮かべる。
富士也はそう言いながらめんどくさそうにしていた。
そんな会話の中で、つぐみ達女性陣は女子更衣室へと向かった。




