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終末の太陽  作者: 大窟凱人


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6/10

今年の一文字

 ためしに、SNSアカウントのポストをAIに読み込ませて自分の2025年を漢字一文字で表してもらった。


「その内容についてはお手伝いできません」


 と出てきた。


 なんどやっても同じだった。そんな変な投稿してないんだけどな。ただの趣味垢だし。私はこれまでのポストを振り返ってみた。


 ふむふむ。見覚えのあるやつだ。これも。これもそう。ん?


「やっとあいつを殺せた。すっきり」


 ……なにこれ。こんなの投稿した覚えないよ。


 さらにさかのぼっていくと、不穏なポストがどんどん出てきた。誰それが許せない。殺した。とか、殺人をほのめかしたり、実行した記録だ。


 まさか、乗っ取り? でも、私なんかのアカウント乗っ取って、殺人の証拠になりえるポストなんかしてなんのメリットが……?


「え?」


 スワイプを続けている途中、「あの男の帰宅ルートを確認。ここでひとりになるんだ」というポストが勝手に削除された。


 なに? え? ええ?


 さっきまで見ていたポストも次々に削除されていく。画面がひとりでに動き、私がいくらタップしても、電源を長押ししても反応しない。


「いや!」


 私はスマホをベットの上に投げた。それでも画面は動き続けてる。


 しばらく震えながらその様子を見ていると、ついに削除が終わったらしく画面が止まった。


「なんなの……?」


 恐る恐る手をのばし、再度画面をみた。

 瞬間。今度はAIが起動し、何かを読み込んでいる。

 画面が歪み、くるくる回るロードの表示が人の目のように見えた。


「見たな」

「見たな見たな見たな見たな見たな見たな見たな見たな見たな見たな」


 悍ましい文字が大量に羅列されたのち、画像が自動生成された。


 真っ黒い闇で出来た女。私そっくりの。怨霊のような女がそこには描かれていた。それは私をじっと見つめていた。


 あまりの恐怖に私は瞬きひとつ、呼吸さえもできなかった。


 そして、もういちどAIのロードが始まり、文字が生成された。


 「死」

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