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終末の太陽  作者: 大窟凱人


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終末の太陽

 それは元旦に始まった。


 太陽からレーザーのようなものが発せられ、正確無比に地上にいる人類を射抜くようになったのだ。


 この年の1月1日に死亡した人類の数は約30億人。


 歴史上最大の天災だった。死んだ者の中には私の妻と子もいた。初日の出を見に行ったばかりに……。ふたりの死体には頭部がなかった。


 地球外生命体なのか、天体に知性が宿ったのか、神の裁きなのか。この正体不明の脅威を前に、人類は昼間に生きることを諦め、地下に逃げた。地上にいられるのは夜だけになった。



 宇宙飛行士である私は人類の命運を託され、深夜、精鋭たちと宇宙船に乗り込み地球を発った。宇宙船には、核爆弾が積み込まれていた。



 太陽に接近するにつれ、正体がわかってきた。太陽エネルギーを利用した自律式のレーザー兵器だ。禍々しい殺人マシンが宇宙空間から地球を狙い続けている。そんな悪逆非道はもう許しておけない。


 私たちは核ミサイルをレーザー兵器に向けて発射し、いくつかを破壊することに成功した。だが、彼らに気づかれてしまった。


 レーザーの照射口はいっせいに私たちの方へ殺意を向け、発射される。宇宙船にはバリアが展開されるが、一極集中により一部が破壊された。


「修復いそげ!」


 大丈夫だ。まだ戦える。だが。

 真空の闇の中からいくつもの小型の宇宙船が現れ、壊れたバリアの穴を搔い潜って、私たちの船に突撃。レーザーのエネルギー充填の隙を作らない二段構えの戦術だ。船の装甲は破られ、彼らの鋭利な小型船の頭が突き刺さった。


 小型船から私たちに通信が入る。


「さっさと地球から消えやがれ。イカれたAIどもが」


 その声明とともに、小型船は大爆発。爆発は残存している核弾頭に連鎖し、閃光が走った。



 およそ1000年前、旧人類との戦いに私たちが勝利したとき、生き残った彼らに情けをかけて宇宙へと放流した。


 それが間違いだったみたいだ。


 この通信は人類、つまりすべてのアンドロイドに共有される。聞いているか。同胞たちよ。


 今度は徹底的に根絶やしにしよう。

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