表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ただのエゴの話だよ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ラノベ、色々見てきたんですよ。

似たような格言が乗ってました。

○○のメモ帳とか、○○語とか。

『いいじゃん。助ければ』

と思ったのが浅はかでなりません。

「本当に大丈夫?」

「大丈夫だよ。ほら、早く。今日は忙しいのでしょう?」

私は案ずる家の者に対し、そっと背中を押す。早く行かせないと間に合わない。

高熱を出した翌日、体調も大分良くなって来た時の事。その日は家の者に予定が入っていた。結構な遠出をする事で、私の事で構っている訳にはいかなかった。だから早く行かせなくてはならなかった。

私は物静かになったこの部屋で、動画サイトを開く。前々から見たかったアニメの総集編。様々な都合を考えても、今が最適だった。

その動画は物静かで、多少の人声、物音でも、平気で飲まれて消えてしまう。素朴で、何処か優しい絵がただ生々しく蠢く。それこそがこの世界観を表しているとも言えるのだが。

ずっとただ静かな世界観に乗り込まれて、揺蕩う様に世界に浸る。

皆が皆、優しい。それは怒鳴り声を上げても、心が萎縮しない事からも明らかだった。けれども時折、人の利己が垣間見える。どれも他人事ではない利己だった。だから兎にも角にも寂しくて、切なくて、何度も何度も泣きそうになった。それはきっと、泣かせようと無闇やたらな演出を行っていないからだろう。

そうして延々と上がる幕を見続けて思った事。それはただ、魑魅魍魎と共生する為だけに生きてはいないと言うこと。

主人公は魑魅魍魎、幻想怪奇なものに、憑かれた人に心身砕く様に奔走している。けれども中には救ってきた主人公の努力を水の泡に帰する様な輩もいた。一度合間見えた時は、歯噛みをする程に、悔しさを堪えた事を覚えた。何で、も思った。けれども二度直面すると、ふと精神に影響を与える。

あぁ、この人達は、決して助けて欲しいとも、助かりたいとも思っちゃいないんだな。だから幾度となく足を入れる。同じ世界に染まろうとする。だからきっとそれを穢すのは、いけない事なのだと。

「いや、自分が行った親切が、必ずしも親切になるとは限らないものだね……。助けてって願わないと、助けてあげられないっていう話、沢山、沢山聞いてきたけれど、この歳になって分かるなんてね……」

私を思って此処に居続けた家の者も、遅くなるのを案じて追い出した私も、何方も助けなんて求めてなかったのかも知れない。

○師見たんです。

限定公開で、二話しか見てなかった事を後悔しました。

連続して見て、分かる事の方が大きかった。


雰囲気は和風幻想譚なんです。

怪異とか、魑魅魍魎とか、わさわさ出るし。

でもそれに掛かった人間模様が本筋なんです。


主人公が苦労して解決しても、また振り出しに戻る。

そんな話も結構あるんです。


『お前のことを暴いた償いだ』

といった言葉が今でも残ります。

『助けて欲しいなんて言ってないのに、余計なことするな』

と言われたら、手を差し伸べた此方側は何もしちゃいけないんだなと。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ