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ダメ人間の僕はクソ神達の賭けるものとなる。  作者: ハピ
第一章 賭ける物になる
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第四十七話 盗賊になった冒険者(五)

 今回のクエストがそんなに簡単じゃないことはわかっていた!

 だがクソジジたちは一体どんなやばいクエストを俺様に与えたんだ!?

 この気配はやばい……本当にやばい!!

 ここに居続けたら、絶対に死ぬ。

 絶対に殺される!


 死。

 死死。

 死死死。

 死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死。


 冒険者になってから、ジャクシスは初めて強烈な死の恐怖を感じた。

 声とともに、部屋の中央から影が現れた。

 影と表現したのは、全員の目に、それが黒い霧の塊に見えたからだ。

 顔もなければ、手足もはっきり見えない。


 ジャクシスは部屋に入る前に感じた不吉な気配がどこから来ていたのかをよく知っていた。

 目の前のものの強さは、ジャクシスの理解を超えていた。

 紅龍が10点だとすれば、目の前の不吉なものはおそらく1000点のレベルだ。

 しかも、それは単に気配から感じ取っただけで、実際に戦えばもっと強いに違いない。


「シンシア、転送魔法を唱え始めろ……」


 ジャクシスが声を低くして言うと、シンシアは小さく頷いてすぐに魔法の準備を始めた。

 ジャクシス以外の者は、この強大な気配に圧倒されて声を出すことさえできなかった。

 できれば呼吸を止めた方がいい、そうすれば目の前のものに気付かれないかもしれない。


「貴様は何者だ?なぜ……ここにいるんだ!?」

「客のくせに、少しも礼儀がなってないな。しかし、初めてここに来た客だから、お前たちに善意を示してやろう……今すぐ出て行け、そうすれば殺さないでやる。」


 口調は淡々としているが、ジャクシスは相手が本気であることを理解した。

 しかし、ジャクシスはただ離れるのは納得がいかなかった。

 あらゆる努力を尽くしてやっとここにたどり着いたのに、すぐ去ってしまえばクエストを果たせない。

 これまでの多くの時間を無駄にしてしまう。

 もっと重要なのは、何もせず逃げ出すと、九長老が何をしてくるかわからないということだ。

 だから、少なくとも相手に気付かれないうちに目標の物を手に入れる必要があった。

 目標の物はすぐ近く。

 前方約百メートルの石台の上にあり、影はさらに遠くにいた。

 ジャクシスは突進してシンシアに魔法を発動させ、目標物を手にした後、魔法陣に戻ろうと考えた。


「手ぶらで帰るのは、さすがにまずい。せっかくここまで来たんだし。」

「『古代紀事』のために来たのだろう?人間は今でもこれを諦めないなんて、本当に愚かで哀れだ。これのために戦争を起こし、欲望にまみれて……これが最後の警告だ。出て行け、そうすれば殺さない。」


 どういうことだ!?

 古代紀事!?

 いや、いま重要なのはそんなことじゃない、いまは……


「それは難しいかもしれない。もし物を手に入れずに戻ったら、俺たちも死んだも同然だ……」

「それは俺の問題ではない。俺は命を無闇に奪いたくはないが、同じことは三度は言わない!」

「シンシア、転送を開始!!!!」


 ジャクシスは走り出し、同時にシンシアも転送陣を開いた。

 ジャクシスの隊は、事前に転送陣を通る順番を話し合っていた。

 アンゴアが最初に転送陣を通り、安全を確認する。

 次にフォクシー、ジアンが残りシンシアの安全を確保し、その後転送陣を通る。

 シンシアはジャクシスの準備が整うのを待ち、転送陣を最大限に開け続ける。

 そして最後の一瞬にジャクシスが通るという手順だった。

 アンゴアは躊躇なく転送陣に突っ込んだ。

 しかし、その後の計画はすべて狂った。


「警告はしたはずだ。」


 ジャクシスが古代紀事に触れた瞬間、黒い棘が地面から現れた。

 これはジャクシスの誤算だった。

 彼はこれを考慮すべきだったが、できなかった。

 棘は容赦なく、転送陣に足を踏み入れたフォクシーを刺し、股間から頭まで貫いた。

 次にジアンが続いた。

 彼女は抵抗を試みたが、無意味だった。


「クソ……クソォォォォォ──!!!!」


 涙で視界がぼやけたが、それでも彼は歩みを止めなかった。


「ジャクシス!!!!ぐっ……」


 シンシアの命も瞬く間に奪われ、転送陣も閉じ始めた。

 ジャクシスは全力を振り絞り、最後の一秒で転送陣に飛び込んだ。


「ボ、ボス!!!他のみんなは!?な、なぜ転送陣が閉じたんだ!?」

「クソ……うわあああ──!!!!!!」


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