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ダメ人間の僕はクソ神達の賭けるものとなる。  作者: ハピ
第一章 賭ける物になる
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第三十六話 初の対人戦

 今、今何が起きてるの!?

 全てが突然すぎる!

 気持ちいい旅だったはずなのに、なんでこんなことになったの!?

 この人たち…怖い。

 ギルドの人たちと比べても本当に怖い!

 それに、なんであたしにウィニーちゃんを守るように頼むの?

 あたしはただの弓使いなのに!

 それはタンクの役割じゃないの!?

 いや、あたしたちにはタンクがいないんだ…

 だからへロ君はあたしをタンクだと思ってる!

 この人たちは本当にあたしたちを殺そうとしているみたい…

 だめ、だめだめ!!!

 あたしはまだやりたいことがたくさんある!

 だからここで死ぬわけにはいかない!

 たとえば、たとえば…

 へロ君とウィニーちゃんと一緒にいろんなとこに旅行に行きたい!

 一緒にたくさんの冒険をして…

 そしてできればドラゴンも倒したい!

 それから、それから…

 できればへロ君と一緒に子供を作る…

 やっぱり子供は二人がいい!

 一人は男の子で、もう一人は女の子!

 エへへへへへへへ…

 そしてウィニーちゃんも一緒に暮らして、みんな一緒に幸せに…。

 これが一番いい!

 そして男の子はへロ君のように、女の子はあたしのようにならないとね!

 そしてへロ君ならきっとあたしたちの子供たちをしっかり教育してくれる!

 あたしたちは一緒に森で暮らして、毎日狩りをして、夕暮れになったら夕日を見ながら…これが一番幸せ!

 えっ!?

 な、なんでこんなことを考えているの!?

 もしかして、あ、あたしは…へロ君のことが好き!?

 仲間が死ぬかもしれない時に気付くなんて…

 でも、だから……


 突然盗賊団に襲われてしまいました。

 こんな展開は『ストレグの自伝』で見たことがあって、冒険の旅では必ず通る展開です。

 心臓が速く打つ。

 本当にこんな時は緊張します。

 今全ての人が私の障壁魔法に頼らないと生き残れない、私の障壁魔法がなければ、さっきの最初の攻撃で多くの人が死んでいた…

 しかし、へロさんが素早く命令を出してくれたおかげで、私だけではまったく反応できなかった。

 私はやっぱりまだまだです。

 魔法の自信はあります。

 私の魔法と持っているスキルがストレグのようになれるように頑張っています。

 でも本当に事が起こった時、判断力がまだまだ足りません。

 旅の中で一番必要なのは判断力。

 予測不可能な状況は必ず起こるので、目の前の状況に素早く対応できることが最も重要です。

 へロさんはこれを非常に上手にやっています。

 私には人を見る目があります。

 へロさんは私やエルフのような、誰も望まない冒険者を受け入れる優しさだけでなく、迅速に判断できる力もあります。

 へロさんと一緒に旅を続ければ、今まで学ぶことができなかったことをたくさん学ぶことができるといつも感じます。

 そして、彼らと一緒に旅をすることはとても楽しい。

 自分がいつか仲間たちと馬車に乗って別の町に行ったり、盗賊と戦ったりするなんて考えたこともありませんでした。

 そんな旅がここで終わるわけにはいかない、絶対にいけない。

 だから、今私は精一杯みんなを守って、そしてへロさんやエルフと一緒にこの難関を乗り越えます!


「ウィニーちゃん!矢の雨が止まった!誰かが下ってきた!」

「わかりました!私をカバーしてくれますか?」

「任せて!ウィニーちゃん、へロ君が言った通り、あたしがウィニーちゃんを守る!」

「うん!ヘロさんが言った通りに!」


 へロ君の言葉を信じれば、問題ない!

 ヘロさんの言葉を信じれば、問題はありません!


 最初の攻撃の後、盗賊団のメンバーは矢雨が魔法の盾で防がれたことに気づいた。

 遠距離で冒険者を殺せなかったため、接近戦に切り替えることにした。

 ウィニエスの盾のおかげで、最初の攻撃ではアンゴアと一緒に車に乗っていたアレックス以外は誰も死ななかった。

 しかし、盗賊団にとってそれは問題ではない。

 九人の冒険者で構成された護衛隊は、実際には彼らと同じ一員であるアンゴアを除いて、たったの八人の冒険者だけだ。

 そして、彼らが事前に得た情報によれば、これらの八人の冒険者の平均階級は彼らよりもはるかに低い。

 特にもう一組のチームは鉄級の冒険者を2人抱えている。

 どう考えても、簡単な強盗だ。

 でも、そう思わない者もいた。


 山の上に立つ盗賊団のリーダー、ジャクシスは馬車の屋根の上に立つへロを見て、簡単にはいかないと直感した。

 見渡せる位置に立っているため、彼は護衛隊が最初の攻撃を阻止できたのが偶然ではないことをよくわかっている。

 その男の指示で魔法使いがすぐに障壁魔法を展開し、最初の攻撃を阻止した。

 その男にはなんとも言えない違和感があり、ジャクシスはしばらく彼を観察し、その不快な違和感が何であるかをよく見てみることにした。


 山から駆け下りてくる盗賊たちとともに、冒険者たちは武器を取り上げて戦いに臨んだ。

 冒険者たちは敵をただの盗賊で、人数的に劣勢ではあるが対処できると考えていたが、実際にはそうではなかった。

 スキルとステータス、両者が交戦した瞬間、冒険者たちはすぐに差を理解した。

 防御はもちろん、冒険者たちは自分たちがここで死ぬことを知った。

 実力の差はあまりにも大きかった。


「これは一体何なんだ!!!何が起こっているんだ!!!!」

「最初の夜はゴブリンジャイアントに遭遇して、こんどはこんな強い盗賊団なんて!」

「家に帰りたい!このクエストはもう受けたくない!家に帰りたい!!!!!」


 悲鳴と懇願の声がすぐに広がり、誰かは武器を置いてしまった。

 しかし、盗賊たちは彼らを見逃すことはなかった。

 武器を捨てた冒険者たちに対して、盗賊たちはためらうことなく彼らを殺した。

 馬車の下の状況を見て、へロはこのままではダメだと気づいた。


 僕はこの冒険者たちの生死に興味はない。なぜなら彼らは僕の仲間ではないからだ。

 しかし、彼らが全員死んだら、エルフとウィニエスに危険が及ぶ。

 だから、簡単に言えば彼らは死んではいけない。

 しかし、このくそったれ共はおそらく僕たちを許さないだろう。

 では、今どうするべきだろうか?

 戦況は極めて不利であり、逃げることは明らかにできない。

 ウィグルはすぐそこにあるが、ここから逃げることは非常に困難だ。

 だから、今の最善手は戦うことだ。

 最速で戦うこと。

 でも……でも……!


 自分が手を下すことができないとは思わない。

 だがやはり、魔物と人間ではまったく違う。

 僕は人間を魔物のように躊躇なく殺すことはできない。

 共通の言語を持ち、相手の懇願の言葉を理解し、相手の悲鳴を理解することができるなら、正常な人間ならば誰でも動揺するだろう。

 僕は人間が嫌いだし、互いに傷つけ合う世界も嫌いだが、それは僕が他人を傷つける必要があるということでもなく、他人を躊躇なく傷つけることができるということでもない。

 これはこの世界で、正常な人間として持つべき理性だ。


「明らかに鉄級でありながら、こんなにも冷静な態度を示すなんて…お前は今の状況を本当に理解しているのか?」

「……」

「お前はここで死ぬ!そして商隊のものも全て我々のものになる!」

「……」

「ああ、そうだ!お前のあの2人の仲間、つまり巨乳のエルフと貴族のお嬢様は死なない。それだけは安心してくれ!」

「……」

「彼女たちは盗賊団のおもちゃになる!毎日、毎日、理性を失うまで遊ばれ続ける!彼女たちが懇願する姿を想像するだけで興奮するよ!!!なぁ、この感覚がわかるかい?本当に興奮するんだよ!」

「おい!話しは終わりか?」

「……お前はまだ勝算があると思っているのか?俺が言っているのは確定している未来だけだ。」

「それなら僕も予言する。あなたたちは全員ここで死ぬ。」


 僕はあまりにも甘く考えすぎた。

 そうだ、優しくするために努力しようとしても、この世界はやはり残酷だ。

 その覚悟がなければ、僕が大切にしているものは簡単に奪われてしまう。

 簡単に言えば、アンゴアは僕を怒らせた。


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