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5/23(火)

 ラブレターキス。


 ・ラブレターの日

 ・キスの日


 ラブレターキス


 思いを込めて書いたハートのシールで留めたラブレターを彼の靴箱へ入れた。

 私は、胸の近くで拳を固め頷く。

 これでいい後悔なんてしない、だってはじめて好きになった人だから。

 だけど、とんだニアミスをしてしまった。

 隣の雄二君の靴箱に入れちゃった。

 下駄箱の裏で一部始終を見てしまった私・・・。

 ドキドキ鼓動が止まらない。

 なんてドジっ子なの。

 私っていつもいつも肝心な時に、ガッデムっ!

 雄二君は訝しそうにラブレターを見つめる。

 かざす、振る、そんなことしたってなんの細工もしてないよ。

 彼の顔は、エイプリルフールかはたまた悪い悪戯されたかのよう顔をしている。

 そう、彼はモブ中のモブ、キングオヴモブ太郎だもの。

 ああ、でもどうしよう。

 彼に正直に間違えたと言って返してもらおうか、そんなことしたら言いふらされちゃうかも・・・。

 ふるふると私は首を振る。

 トントン。

 と私の肩を叩く雄二君。

「あの・・・」

「何?」

「これ君の」

 顔が真赤になる。

「・・・・・・」

「僕じゃないと思うんだよ。きっと隣の・・・」

「ありがとう!」

 彼の右手からラブレターを奪い取り駆けだす。


 人の縁とはおもしろいものだ。

・・・・・・。

・・・・・・。

 ちゅ。

 キス。

 彼の優しいキス。

「そういや、あんなこともあったね」

「むう・・・ラブレター靴箱事件」

 私は頬をふくらます。

 雄二は互いのおでこをくっつけ笑った。



 なんかええね(笑)。

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