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adesso

作者: 小路雪生

 ビルを見上げて 思うのは

         

      

 昨日見た夢

    


                 

 多分 彼は戻らなかったんだろう…

 

                    

 夢のあと、思った      

               

           

 彼はどの地へたどり着き、誰と、どんな風に暮らしたんだろう…

           

           

 知りたかった…

            

           

 けれど 物語の続きは作りたくない

            

                

 それは現の中で知ることだから

                

            

 もしも彼に出逢えたら…分かるだろうか?

            

            

 それは誰にも分からない



 




 車を眺めて 思うのは



 昨日見た夢


 


 きっと彼女は待ち続けたんだろう…

           

                

 夢のあと、思った    

             

                

 彼女はその地に留まって、誰と、どんな風に暮らしたんだろう

         

              

 知りたかった

            

            

 けれど 物語の続きはなくていい…

               

            

 それは現の中で知ることだから


            

 もしも彼女が私なら…気づくだろうか?


            

 夢の続きは今だから





                            09.5.15


 先日投稿した詩のその後を綴ってみました。

 朝、夢から覚めたあと「あの後どうなったんだろう…」そう感じたことはありませんか?

 『Sogno』の続きを創作しようかと思ったこともありましたが、敢えて手を加えず、そっととっておきたい…そう思ったものですから、その時の気持ちをそのまま著してみました。

 

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― 新着の感想 ―
[一言] う〜ん。なかなか分かりやすいような分かりにくいような。雰囲気は なんか優しくて暖かな感じがしました。  本文に流れる文字に音楽のような爽やかさを感じました。
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