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物語を書くために
物語を書くために必要なものは何か。
村上龍の教えによれば、それは自分だけが持つ情報―サバイバルのための実践的な哲学素材、そう表現されている―である。
自らが獲得した情報を分析し再構成することで生まれる言葉、その連なりが物語となる。
物語には責任がある。むしろ、その人の背負う責任が物語になるのだ。
私が信じている正解、そして誤りとはなんだろう。私が善しとする愉しみとはどれだろう。私は何のために物語を書くのだろう。
誰かを説得するためか、誰かと通じ合うためか、誰かの信じるものを守るためか。
今は答えを出せないが、少なくとも自分のためであることは確かだ。
その「何か」を果たすためには、他人の何らかの応答が必要なのだ。