ダークネストとは
「ダークネストはラピスの力を使って世界制圧を目論んでいる組織なの。しかも、ラピスは本来、波長の合う人にしか力を引き出せないのにダークネストはどんなラピスでも悪に染めることができるの」
みいさはゴクリと唾を飲み込んだ。
『そ、そうなんだ....』
続けてラベルが言う。
「俺らはダークネストから世界を護る為に戦ってるんだ。もちろん、一つでも多くのラピスを見つけて奴らの手の届かないようにな」
アンはみいさの肩に手を置いた。
「みいさは私達が守るから安心してね!あっでも、みいさもラピス持ってるか!」
アンの言葉にラベルは何か思いついたようだ。
「アスールに戻ってから、鍛錬次第ではみいさもラピスラズリを使いこなせるかもな!護身術ぐらいは」
みいさはすぐに応えた。
『鍛錬したい!二人には助けてもらったし私もアンとラベルさんを守らなきゃ!』
二人は大笑いした。
「みいさに守られる日がはたして来るのかな?」
こうして暗い会話から明るい会話へと移った。
ラベルは思い出したかのように口を開いた。
「言うの遅くなったけど、明後日に出港する船に乗ってアスールに行くから」
「はーい。じゃもう夕方になったしご飯食べに行こう」
三人は外食に出掛けていった。
建物を出た三人の後ろ姿を見送る者がいた。
それは以前、みいさに声を掛けた、あの水色の髪と瞳をもつ男性であった。
「あの2人と居るのか。ふーん」