表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

大鏡─花山天皇の出家─超現代語訳してみた

作者: 暴走紅茶

超現代語訳してみました。

かなりの敬語を飛ばし、意訳してますので、ここの敬語が使われていない。これを読んで、テスト失敗した。等のクレームには一切責任を取りません。

ただし、明らかに文章がおかしい、誤字脱字がある等の意見はどしどしお寄せ下さい。

花山天皇は、永観二年八月二十八日に即位した。だが、たった二年後の寛和二年丙戌六月二十二日の夜、驚きの行動に出た。それは、誰にも言わずにこっそりと花山寺に出かけて、出家してしまうということだった。それは帝がまだ十九の時のことだった。世を統治していたのはたった二年だけだった。

つくづく気の毒に思うのだが。退位した夜は藤壺の上の宮中で局を有する人用の小さい出入り口から出た、でも、残月が明るすぎた。

「あまりに姿がはっきりと見えてしまう。どうしようか」

と、帝が言うと

「だ、だからといって止めるわけにはいきませんからんね。し、神璽やら、宝剣はもうお渡りになってしまって居ますからっ」

粟田殿がそう騒いで言ったのにはワケがあったんだよ。

それは、粟田殿が、帝が出てくる前に、自らの手で宝物を春宮天皇へ渡してしまったから、帝が宮中に戻って、誰かに見つかってでもしたら事だから、そう言ったんだ。

帝は月がはっきりとしすぎていて、気が引けるなあとか、思っていたら、だんだんと、月にむら雲がかかってきて、月明かりを閉ざしてしまったんだ。そうしたら

「あぁ。私の出家は成功してしまうなあ」

と、帝が言って、歩き出そうとしたんだけど、不意に亡くなってしまった、大好きだった弘徽殿の皇后から頂いた、破かないように残していて、肌身離さずいつも見ていた手紙の存在を思い出した。そこで、粟田殿に、「ちょっと待ってろ」って言ったら、粟田殿は、

「なんでそんな風におもってしまうのですか? 今のこの薄暗くなったチャンスを逃したら、きっと、自然に、何か不都合も起きてしまいますよ!!」

そう言ったらしい。そして、そんなことを言った挙げ句、嘘泣きまでしたという。


(中略)


とうとう花山寺に着いた帝は、剃髪をして、仏門に入ってしまった。そのときだ。粟田殿が逃げようとしたのは!

粟田殿はこう言った。

「私は、一旦家に帰って、父に今の姿を見せ、よく話し合ってから、必ず参上します」

そう言って逃げようとした。

だけど、流石の帝も気付いてこういった。


「私をだましたのだな?」と。


帝はそう言うと、泣いたのだ。

このことは、本当に、気の毒で、悲しい事ですなぁ。

なんでも、いつも粟田殿は、「花山天皇様と一緒に出家する! そして、一生お弟子としてつかえるのさ!」と、そう言ってたようで。そこまで言って、騙したというのは、恐ろしいことですよ。


粟田殿の父、東三条殿はひょっとして、うちの息子も一緒に出家してしまうのでは? と思って、思慮分別のある、某源氏の立派な武士達を護衛として、送り出し、粟田殿のそばに、京の町では隠れたり、鴨川の堤では現れたりして、こっそりと付いて行かせていたようです。そして、花山寺などで、もし万が一、強引にも出家させられそうにならないように、三〇センチメートルはある刀で守っていたようです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 分かりやすくていいと思いました。 [気になる点] 今も古典に興味がありますか。 [一言] もし、可能なら、これからも続けてくださいね。 楽しみに、また、読ませていただきます。
[一言] 中略しなくてもよかったかと。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ