表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/60

異世界へ、お花畑計画

「いや~まいった。」

頭を掻いたのは主席物理学者、その横で呆然としているのは生物学者。

「日本人でよかった。」

ぼそっと呟いたのは医務長である。

彼らが作ってしまったのは、もしかしたら、冗談みたいだけど、・・・

世界を作ったものが神と定義するならば神としか呼べないものである。

唯一絶対の・・・を信じていなくてよかった。

それが日本人でよかった・・・


始まりは短もん学者が見つけた府中のかなたにある巨大なひも状の長い物体。

システムエンジニアがゲームの世界にそれを造ってなにげなく量子コンピューターの機能を持たせたところから始まった。仮想の空間に、銀河よりはるかに大きな紐をおいて、それを量子レベルの演算機の塊にした。

大和のクルーは本当にヒマだったんだ。

それが、まさか自分自身で世界を創っていくとは思わなかった。

ゲームの中の仮想の空間そのときはまだみんながそう思ってた。


大和の後ろには箱船計画で建造された脱出船が続いている。

行き先は未定、でもしかたがない。

快適な居住空間を作ろうとして、人類は火星と金星を、地球の軌道に移そうとした。

その試みは、時間をかけて慎重に行われ、ほぼ成功した。

新たに発見された彗星が火星のそばを横切るまでは・・だ。

ヨーロッパが中心となって建造した人工惑星Xanaduは極少数の人間しかそこで生きることを許さない。

論争の果てに持ち出された兵器によってエリートとかノーブルとか呼ばれていた人々とともに吹っ飛んだ。

あとの国は黙々と箱舟を打ち上げている。

アメリカはすでにダイアナシリーズの12番船まで送り出し、日本人も前政権を担っていた政治家を中心として次のダイアナ13に搭乗の順番を待っている。

現政権は知っている。ホワイトハウスが極秘裏にダイアナ12号に移ったことを。

残された政権は日本人が生き残るため、異世界に精神だけで移住することを決定した。

他国のスパイが狂っていると評価した”お花畑計画”である。

ひそかに日本政府と接触した外交官には極秘としたうえで、harakiriの1語とともに詳細が伝えられた。

「Oh~サムライ、セップクね~」

彼らはそれを理解した。つもりになった。

そして武士の情けでだれにも伝わらないようにした。

でも・・どうすることもできない日本の首脳はマジだった。

TRYOβ開始と同時に、抽選で選ばれた人々が、何も知らないまま仮想神ファリスによって創られた世界に転移した。

どうせ、すぐ死ぬんだ・・・

日本人が追い詰められると、とんでもないことをするのは歴史が語ってます。

もうすぐ異世界・・ながかったな~・・まだ序章だったりして。

新シリーズ異世界編 1と1/3 泣き虫鬼王 本日21時スタート

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ