やっと人並み
よう!元気か?おれまだ生きてるぞ。
世の中ってさ、できませんと言った途端にそれができる可能性が0になる。
おれは何の設定もされてないだろ?
だから何に化けるかおれにもわからんし、なんでもできる可能性があるってわけだ。
だからさ、もしかしたらさ、とんでもないことだけどさ、最強になれるかもしれん。
誰も否定できないだろう。
ふっふっふ
だからがんばるさ。
おれもうこのまま永遠にさまよわなくっちゃいけないかと思い始めたときさ、
話し声を聞いちゃったんだよ。
内容はさ”隠しステータスUPの月の加護を受けに、低LVを連れていくから道筋の危険なモンスターを掃除する”だった。
おれもちろん付いて行った。
いやすごかったねぇ。魔術士のおねーちゃんがドカーン、ビビビビビーなんてやってさ、すっごい勢いでモンスターの皆殺しを始めたんよ。しかもさ、ときどき魔法つかわないで殴り倒してんだぜ。いゃおどろいたねぇ。
そのまんまドロップを拾わないでどんどん進んで行っちゃうもんだからさ。おれ全部有り難く拾わせてもらったんだ。しばらくそうやってたら、そのおねーちゃんがこっちへ近づいてきたんであわてて謝ったんよ。
悪いことをしてるのは確かだからな。
「ごめん、どうしてもほしかったんだ。」
「いいよ、重量オーバーでもう持てないから。その代わり何を見ても内緒だよ。ただこの辺のドロップ呪われているのが多いから鑑定しないままでつけちゃだめだよ」
おれうなずくことしかできなかった。女神さまってこんなとこにいらっしゃったんだ。
しかしな、おれその他大勢の一人なんさ。フレンド登録・・・してもらえるはずもなくその場に置き去りにされた。
えっと・・・月の加護ってどこでもらえるの?・・聞き忘れた。
・・・
そのうち近くでモンスターが実体化して・・ポップとかリポップとかいうんだぞ。
おれ、町まで死に戻りしました。
・・・
はぁはぁはぁ
イベントリィに空欄が一個できた。なんか落としたらしい。どの道拾物なんだけどな。
今日やっと宿屋に泊まれそうだ。道具屋によって、早く寝ようか。
まだつづくよ?
信じられんだろ?
おれもさ。
明日も18時~