続いていた日記
事情聴取は極簡単に行われた、気が抜けるほどに。
「では私が家まで送ります。」
若い方の刑事さんの車で家まで送ってもらう途中、
「悪魔って信じますか?」
「はい。」
・・・
私の部屋のドアの前で幼馴染そっくりの目元をした刑事さんに尋ねた。
「橘警視さん・・ですよね?」
「はい、弟がいつもお世話になっております。個人的にですがお話を伺ってよいでしょうか?」
「どうぞ、おあがりください。」
・・・
橘警視はオレンジジュースをストローでかき回しながらためらうように、声を出した。
「これは捜査とは別に私が弟の日記をもとに、個人的に調べたことなのですが、ヒュプノスを2個つけると悪魔が現れます。日記によると勇気は悪魔を倒し、・・・食べた・・とあります。」
ジュースを一口飲んで続ける。
「力がみなぎったそうです。そんなときワイルドキャッツと言う女の子たちにゲームで出会い、彼女たちにも、ヒュプノスを2個付けさせ、・・支配した・・とあります。早田亜紀はその一人です。」
ふぅ
「一方的に話して申し訳ありません。私は怖いんです。私も付けてみたんです。ヒュプノスを、・・・・その・・やつはゲームと同じように意外と簡単に倒せました。・・その私もしてるんです。・・そして全力で逃げ出しました。・・・」
部屋が気のせいか暗くなったような気がする。
「その・・勇気が植物状態になってからかなり日がたつのですが・・・まだ日記の更新は続いているんです。最新の内容は、舞ちゃんに会いに行ってきた。です。」
「あれは勇気だったのでしょうか?」
おれは長いようで短い今までの話を正直にすることで、答えの代わりにした。
・・・
「今連絡が入りました。早田亜紀が病院を抜け出して行方が分からなくなったそうです。急ぎますのでこの辺で失礼します。」
「今回の件についてちょっとした話し合いをします。あとで案内しますからご参加ください。」
「はい。」
橘警視は暑くもないのに汗を拭きながら出て行った。
次話、関係者が集まるみたいです。
彼も来るみたいです。




