どちらが多い?数の対決
「では、草の実党とそれを支援するクランがあれば、制裁することでよろしいですね。具体的には取引の禁止とコンバットゾーンでの襲撃になります。」
ハイドリッヒの声が淡々と続く。
「異議あり!」
おれがいるとは思わなかったんだろう、やつの端正なアングロサクソン系二枚目顔が歪む。
「まず、当事者不在で裁判ごっこたぁどういうこった?その肝心の被害者ってやつはどうしたんだい?」
「前回の証言が、それに那須が赤ネになったと・・」
「ちょっとまて、那須が青ネだったのは、ここに居る皆さんが確認済みだったんじゃなかったか?」
「そんなものはどうにでも・・」
「つまり、証拠はないんだな、なら草の実党はテンペスト騎士団で保護する。」
おれが断言するとハイドリッヒのやつがにらみつけてくる。
「ジョンさんクランマスターがそのような発言をしていいのでしょうか?あなたのクランには初心者も多いと聞いております。そのメンバーが襲撃対象になるのですよ?立場をお分かりください。」
おれはハイドリッヒに念押しした。
「ラストバタリオンはクラン連合に参加し、テンペスト騎士団に敵対するでいいんだな?」
「ハイ、多数決で決まりましたので。」
やつめ、にやっと笑いやがったので、おれも悪人笑いで応じた。馬鹿め。
そしてハイドリッヒの背後に問いかける。
「その理不尽ないじめっ子同盟に参加するやつはどいつだ?まとめて相手になってやるぜ。」
「うちは参加しにゃいにゃ。今日のPKをしのぎきったテンペストに勝てるともおもわにゃいにゃ。」
ネコ耳ゆらゆら尻尾団さんありがとう。
「俺たちもそういういじましいのは嫌いだ。」
こちらは筋肉美少女隊、あまりお近づきになりたくないんだが。・・
「ブールーハーツもきちんとした証明がない限り動けませんね。正し、非が草の実党とテンペストにあるのなら最後まで抵抗させていただきます。」
俺は筋を通すやつが好きだ、あとで飲みに誘おう。・・ノンアルコールだけどな。
あとは無言になったが、ジャンヌが一歩前へ出てきた。当事者のクランマスターにみんなが注目する。
「このたびの時間に関しては、うちのパックが起こした不祥事です。草の実党の皆さんにはクランマスターとして正式にお詫びいたします。」
ジャンヌがさらに続ける。
「事件の詳細については証拠を提出の上、わたしから説明させていただきます。わたし個人として責任を痛感しておりますが、その他のクランメンバーは何も知らなかったことですのでお許しくださるようお願いいたします。」
6体の石像が運び込まれ、映像を交えた説明が終わると誰もが無言になった。
ブルーハーツのゼロが静かに言う。
「ハイドリッヒどう決着をつけるんだ?お前がマスターであるにしてもあえて何も言わんが。」
まっするプリンセスもつづく。
「数では始めから勝てないのよね、テンペストのメンバー数がβテスターの5割りを超えちゃってるから。」
はじめて数の暴力に自分たちのほうが曝されていると気づいたのだろう、ざわめきが大きくなった。
ハイドリッヒが俺に向かって手袋を投げつけた。
「細かいことはどうでもいい、決闘だ。コンバットゾーンで1時間。」
おれは真剣に悩んだ。
作法として、この手袋をどうしたらいいんだ、拾い上げたものかそのままにしておくべきか?
だれかおしえてくれんかね。う~~~む。
ハイドリッヒってたぶん一回負けている大なんとか魔王ですよね~。
今度は勝算がありそうなんですがだいじょうぶなんですかね~。
次回チーターとの対決100m走じゃないよ?仮題
それよりも石像6体どうなるんでしょうか?それのほうが心配だったりします。




