白鳥の湖畔にて...前編
「う!」
私たちは白鳥の湖畔という地にたどり着いたんだけど...
もう腹痛で動けません....(^-^;
「無理はするな。」
レオは心配そうな顔をする。
「食糧ならいくらでも調達できる。
だから、一旦ここで休もう。」
「ごめんなさい...」
長旅で疲れた体にお腹の赤ちゃんもきっと嫌だろうから休もう...。
「はぁ...はぁ...」
さっきから我慢してるけど...めちゃくちゃ痛いんですよ?
「ここで出産するか?」
「え?」
「ここの周りには村一つない。
ここで産むしかないだろう。」
「分かった...。」
私は重いお腹を抱えて横になった。
「楽しみね...レオと私の赤ちゃん...」「だな...」
レオは枝と蔓を使ってルアーを作るとミミズを引っ張り出して引っ掛ける。
「そぉぃ!」
勢いよく投げ入れる。
ルアー毎.....
「く...」
珍しくレオが赤面する。
「アハハハハハ!!!!!」
私は珍しくツボにはまった。
「アハハハハハ!!!ルアー毎飛ばした!!!アハハハハハ!!!」
「わ、笑うな!!!」
レオも最初は赤面していたが...
「ハハハハハ!!!」
レオも笑い出した。
笑えるっていいね。
クリフト...。
レオ:「今日はうさぎと雑草のソテーだ。
残さず食べろよ。」
フローラ:「いただきます!!!」
レオ:「(俺も腕を上げたな...身近に香辛昆虫があるのは便利過ぎる...。
香辛昆虫は卵が香辛料と同じ味と効果を持つ便利な生き物だ。
絶滅したと聞いていたが...)」
フローラ:「おかわり♪」
レオ:「おう!(そんなことよりも今はフローラの笑顔が見ていたい...)」