第14話_魔法幼女の応援は止められない
休日。
俺は自宅のベッドに寝転びながら、魔力視を展開していた。
「今日は……あのイベントが発生する日!!」
「絶対に見逃せない……!」
画面に映るのは、私服姿のアリス。
――デパート。
「……ここに、魔力反応が……」
アリスは周囲を警戒しながら歩く。
反応源は、おもちゃ売り場。
その場所は――
高濃度の魔力と、
「もっと遊びたい」「これ欲しい!」という
子供特有の強い感情が混ざり合い、
特殊な魔法フィールドを形成していた。
「……っ」
気づいた時には、
アリスは囲まれていた。
スライム型魔法生物。
「……変身しなきゃ……」
だが。
「あれ……?
体が……?」
(俺は知っている)
(スライム型は、ぶっちゃけ雑魚だ)
(問題は、今形成されているフィールドの効果)
(フィールド内の人物を――幼児化させる)
(肉体と魔力が制限される)
(つまり……)
(幼児化フィールド!!)
体が、みるみる縮んでいく。
「あれれ……?」
スライムたちは、
幼女になったアリスを囲み、じりじりと近づく。
(アリス! 今だ! 変身しろ!!)
俺の声と、アリスの意思が重なる。
「……クリスタルハート!
セットアップ!」
《I believe, master》
《Trust me, my master》
(来た……!)
光が弾ける。
――現れたのは。
「魔法幼女アリス!
見参!!」
(幼女!!!)
(アリス!! 幼女!!)
俺は心の中でガッツポーズした。
(相手は雑魚だが……)
(今は、魔法力制限状態の魔法幼女)
(囲まれてる状況で、経験不足のアリスは……)
「……ふぇええ……」
案の定、涙目。
「スライムさん……
や、やめてぇ……」
(原作通りだ!!)
スライムが迫る、その瞬間。
紫の閃光が走った。
「……シュート」
一撃。
スライム型魔法生物は、
跡形もなく消し飛んだ。
「魔法幼女エリザ……参上ですわ」
現れたのは、
もう一人の魔法幼女。
(エリザ! 幼女! エリザ! 幼女!!)
(やはり……)
(幼少期から魔法知識を持っているエリザは、
幼女化しても強い)
(経験値の差だな……)
「アリス……
貸しですわよ」
それだけ言い残し、
魔法幼女エリザは去っていく。
「……エリザちゃん……」
アリスは、小さく呟いた。
やがて、
フィールドは光となって消滅する。
そこに残ったのは、
元の姿に戻った――
魔法少女アリス。
「……」
俺は満足そうに、
魔力視を解除した。
「……良いイベントだ」
作者( ゜Д゜):待望の魔法幼女回!
オコジョ:幼女!幼女!幼女!




