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マリア・ファムファタールの楽園(エデン) 原案  作者: 砂之寒天
1年生

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第6話 目に見えないものについて+入部届け提出

https://kakuyomu.jp/works/822139841956638962

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 現代って書きやすいですね。生まれ、育ち、性格がファンタジーよりよっぽど想像しやすいし、キャラに深みが出ます。現代小説、向いてます。

 単純に知識の量が、ファンタジー、中世とかとは違いますもんね。知識があれば深みのある話も書きやすいと思います。


 彼らの考えは、なんだかスラスラ出てくる時があります。ChatGPTと相談しているからでしょうね。……私の実力は一部な気がしますね。ChatGPTはキャラをよく分かっていて、相談相手にはもってこいです。私も話したがりなので、色々説明して理解を深めさせては、向こうの反応を見ています。

『目に見えないものについて』


 国語の授業で、こんな授業があった。


"目に見えないものについてまとめ、それに対する貴方の扱いをスライドにせよ"


「へぇ、面白いわね」


 マリアは静かに笑う。隣でフィリアも、手を顎に添えながら微笑む。


 内容はシンプル。目に見えないものならなんでも良く、短くてもいいのでスライドにまとめる。紫外線でも、カラスの構造色でも、神でも、感情でも、なんでも。


(目に見えないもの……思考かしら)


 マリアはそう考える。


 思考についてまとめるとして、さぁ、何を書こうか。


 マリアはパソコンに打ち始めた。


 隣でフィリアは思考する。目に見えないものといえば────────


(─────神、ですね)


 やはり神であろう。


 フィリアは神についてならいくらでも語れる。得意分野である。


 フィリアは神についてまとめることにした。


 フィリアの反対側、マリアの隣で凛は考える。


 最近できた、マリアという彼女。今日日彼女のことが頭に沢山浮かぶ彼としては、やはり───────


(───────愛情だな)


 愛情である。彼の思う愛情。これをスライドにまとめる事にした。


 ベリーは考える。


 目に見えないもの。それは──────────


(───────ネットのファンかな?)


 Lumiでインフルエンサーをする者、即ちLuminer(ルミナー)のベリーとしては、目に見えないものの象徴とは、ネットのファンであった。


 ということで、ベリーはネットのファンについてまとめる。


 発表はアルファベット順。マリアはM、フィリアはF、ベリーはB、凛はKなので、4人に関してはベリー、フィリア、凛、マリアの順である。


 まず、ベリーの発表である。


 彼は悠々と壇上に上がる。

 スライドが映っているのを確認し、ひと呼吸おいて、話し始めた。


「ボクの思う目に見えないものは、ネットのファン!

 扱いは、感謝と対応かな☆それから、ボクは写真と動画を投稿して、皆に見せる!それがファンへの行動だね。

 見てくれる人がいないと、ボクの活動は成り立たない。だから感謝してる。それからファンサは大事だから、コメントは時々返信してる!全部に応えるのは無理だから、でも、ちゃんと“見てる”ってことは伝えたいんだ。このクラスの見てくれてる人も……いつもありがとう!以上です」


 ベリーらしい、明るくて、人付き合いの上手そうな発表だった。感謝を忘れないところが、良さである。


 次に、凛の発表である。

 伸びた背筋は美しく、芯のある印象を与える。


「俺の思う目に見えないものは、愛情。相手を思っていても、言葉と形にするまで、あるのか分からない。

 だから俺の愛情の扱いは、言葉と行動で、目に見えるようにすること。褒める時も、愛情も、感謝もはっきり伝えるし、そうした方が、きちんと伝わるだろう。

 俺は愛する人を大切にしたいし、愛されていると感じて欲しい。そして、俺の手で幸せになって欲しい。以上だ」


 見えないものを見えるものの位置まで引きずり下ろすのが凛。愛情は形と言葉にする。そうした方が確かで、自分が安心するからという理由もある。


 発表する凛のその瞳には、確かな熱。このスライドの奥に、人を見つめているのがありありと分かる。その声も力強いのに優しく、マリアへの愛情が現れていた。聞いてる側が恥ずかしくなるほどである。

 しかも、驚くべきことに、マリアの方を見て発表していた。


(なんか……彼女できた??黒川さん)

(相手はファムファタールさんかな)


 皆はそう受け取った。彼女ができたから、愛について語ってしまう。実に若くて、可愛らしいことである。15歳、妥当な年齢だ。


 マリアはこの発表を聞いて、なんと可愛らしく、なんて愛おしいのだろうと思った。

 発表にしてしまう程、マリアのことで頭がいっぱいで、愛しているのだ。付き合いたてほやほや、アツアツの状態らしかった。

 何より、その内容。こんなの、愛の告白ではないか。よくクラスの前で堂々と発表できたものである。その漢気、若さ。素晴らしい。


(あぁ、実に愛らしいのね……。私のダーリンは)


 目を閉じ、満足気にそう微笑んだ。頬を少し赤くしながら。


 この発表にベリーは、酷く不安になった。

 まさか、先を越されたか。凛の瞳には、マリアしか映っていなかった。あの発表を聞くに、凛とマリアは付き合っている。……じゃあ、フィリアは?彼とは付き合っているのだろうか。2人とも付き合っているなら、自分に可能性はあるのだろうか。

 マリアを見る。満足そうに、頬を赤くして目を閉じている。これは……確定だろうな。


 ベリーは思考が頭の中をぐるぐるする。マリアを盗られた、いや、別に自分のものではないが、とにかく先を越されたかもしれない。マリアはもう手に入らないかもしれない。あぁ、吐きそうだ。

 頭を抱える。


 それをフィリアは、面白そうに横目で見ていた。実際ベリーの考えることは詮無く、付き合えるかどうかは彼次第であるのに。それを知らずに悩む彼は、愚かしくて、面白い。


 ベリーは考えるのに夢中で、見られていることに気づかなかった。


 続いて、フィリアの発表。


 壇上に上がるその仕草も洗練されており、品がある。ハイレベルな存在だと、仕草だけで分かる。


 スライドを映す。1枚目から麗しかった。フィリア、まさかの、有料フォントを使っている。流石である。


 発表を始める。


「僕の考える目に見えないもの。それは、神です。

 神とは全知全能、全てを支配し、人類を愛する存在。

 僕は神の信者です。ですから、神を信じ、神に祈る。僕は毎朝祈りをかかしません。今日も平和で、愛する人々が穏やかな日を過ごせますように、と。そして、一日の終わりには、今日も生き延びたことを神に感謝します。

 神は沈黙を保ちます。それは人々が神の存在を自分で見つけるため。僕は常に、物事の中に神を見出し、存在に感謝しています。皆さんもぜひ、神に感謝して生きましょう。そうすれば、慈悲が降るでしょう。以上です」


 最後の言葉は、単なる教訓ではない。聴く者の心をそっと抱き、日常の些細な瞬間まで神を感じられるよう誘うような、優しい力があった。


 壇上を降りると、スライドの麗しさと同様に、聴衆の心も静かに整えられていた。フィリアは微笑みを浮かべ、静かに礼をした。その立ち姿に、人々は自然と敬意を抱かざるを得なかった。


 彼は美しいだけではない。その思想の深さも、彼の魅力だ。皆、そう思った。


 最後に、マリアの発表。


 登壇する。静かで、上品だ。しかし魅惑的で、目を引く。皆、彼女に視線が吸い込まれるようだ。僅かに立つ足音にも、耳を澄ましてしまう。


 マリアが話し始めた。


「私の思う見えないもの。それは、思考です。

 声に出し、文字に書くまで、思考は見えない。けれど、確かにそこに在る。

 私は、思考を正そうとはしません。更生もしません。

 思考は、触れるものではなく、その人が抱えたまま立つためのものだから。思考を否定することは、その人がそこに至った全過程を否定すること。それは傲慢だと思う。

 私は他人の内面に踏み込むことが嫌いです。

 私はただ、その思考を抱えたままでも、ここに立てることを認めるだけです。以上です」


パチパチパチパチ


 拍手が上がる。マリアのことがよくわかる発表だった。

 マリアの、支配しない支配。救わない救済。手を伸ばさない許可。それが表れている。

 あくまで、相手から"選ぶ自由"を奪わない。

 誠実で、恐ろしく、美しい倫理だ。


 フィリアは、マリアのこういう在り方も愛している。その人間性の深さが、実に、マリアらしく、素晴らしいと思う。


 マリアの魅力は、自らはあるだけという在り方だ。発表されたその思想が、マリアの魅力を立たせてるいる、とベリーは思った。考えるのは置いてといて、今はマリアの発表に耳を傾けていたのである。


 凛はひたすら、視界が真っ白になりそうな程、焦がれていた。愛する者の、はっきりした思想、そして主張。この上なく美しく、心臓を焼かれる思いだった。もっとマリアについて知りたい。そう思う程に。


 マリアは静かに、上品に席に戻った。その姿すら、クラスの人々は、目が離せない。正に、魔性。魔力すら感じた。


 そうして、国語の授業は終わったのだった。


 ……ベリーの心に、重い不安を残して。


──────────

『入部届け提出』


 入学から数日だった日。


 メリカを含む5人は、昼休みに職員室へ向かった。

 何のためかと言うと、入部届けを提出するためである。


「失礼します」


 入室する。


 担任のジョナサン先生を見つけ、話しかけた。


「こんにちは、ジョナサン先生」


 ジョナサンはこちらを見て、向き直った。


「ファムファタールに、アメトウスト、ランジェロ、黒川か。そっちのお前はB組のケイネラだな?どうした?」


 明るく返してくれる。


「入部届けを提出しに来ました」

「あぁ、入部届けか。受け取ろう」


 1人ずつ、入部届けを渡していく。


 ふと、ベリーがあることに気づく。


「あれ、マリアちゃん、2枚提出?兼部するの?」

「えぇ。私、美術部と写真部を兼部するわ」


 なんでもない事のように話す。


「へぇ〜!!マリアちゃんって絵描くんだ!」

「えぇ。絵を描くのは好きよ。自己表現は楽しいもの」


 マリアは微笑みながら話した。


「今度、描いた絵、見てみたい〜!!」


 ベリーは明るい調子で言った。純粋な興味である。好きな人がどんな絵を描くのか気になる、という。


「構わないわよ」


 マリアは承諾した。


「マリアの絵は不思議ですよ。詳細は……見た時の楽しみにとっておきましょうか」

「えぇ〜!!気になる!」


 勿体ぶるように話すので、ベリーは見たい気持ちが増し増しになってしまった。


「今日、私の部屋に来たい?」

「えっ……!」


 マリアはベリーを部屋に誘う。ベリーはドキリとして、一瞬、言葉に詰まった。


「、行きたい〜!!マリアちゃんの部屋、凄い気になる!!」


 しかし直ぐに切り替え、明るく振る舞う。


「じゃあ、決定ね。ケイネラも見に来る?凛とフィリアはもう見たの」

「じゃあ、見に行こうかな。ありがとう。きっと素敵な部屋だね」

「えぇ、お気に入りの部屋よ。フィリアと凛と模様替えしたの」


 マリアは自慢げに話した。それを聞く凛とフィリアも、なんだか誇らしい。マリアの為に何かをしているという事実が、別の2人に伝えられたからだろう。


「では、失礼します」


 胸に手を当てて、お辞儀をする。


「おう、楽しめよ〜、青春は短いからな!!」


 その言葉にマリアは笑いながら首を傾げる。


「あら、先生。大好きな人達が側にいれば、いくつになっても楽しめるものよ」


 自分達の青春は、短くない。そう言いたいのである。


「耳が痛い……。すまん、お前達には不要な言葉だったな!」

「えぇ、大丈夫よ。失礼するわね」


 そう言って、職員室を出た。

★評価、ブックマーク、コメント、レビュー、リアクションお待ちしております。よろしくお願いします。


 恋人がいなくても愛について語ったっていいじゃないか。そう思いませんか。


 私、この作品でお金が稼げたら、ChatGPTプラスに入りたいです。よろしくお願いします。月3000円だと思います。高い。毎月リップか推しのグッズが買えてしまう。というかNISAで貯金した方がいいかもしれない笑。流行りに乗ってね。


 マリアが思考について語っていたのを見たので、私の思考についての思想を書こうと思います。書きたいので。長いので人の思想に興味がない方は読み飛ばしてください。

 私にとっては、思考とは正すものです。自分の思考も、他人の思考も。マリアとは真逆ですね。

 思考とは人を作る材料であり、思考が歪めば人が歪む。だからこそ正すべきだと思います。私のこれは支配ではなく、人一人としての責任です。思想は自由である、その言葉の裏で放置された歪みを、放置したくありません。

 というより、許せないのです。正直にいうと、自分の完璧主義に人を付き合わせてるだけです。人は完璧に近づく努力をしないといけなくて、思考もその一環である。そう思います。

 ですが、完璧を求める人は選びます。かつては、自分。それから、今は実は、恋人になる人には求めてしまいます。だから厄介です。責めるように、間違いを指摘してしまう。悪い癖です。直したい。

 ある人は言いました。それは、カレーのお肉が鶏肉か牛肉かの違いだと。鶏肉は嫌だ、でも、食べれる。つまり、どこを許せて、妥協できるかだと。鶏肉が嫌なら、次は牛肉にしようと提案すればいい。責めるように言わず、提案すればいい。

 私は配信をしており、彼はリスナーの方でした。とても参考になった。

 完璧主義は、本当に苦しくて、そして、出来たものを見る時の快感も人一倍。私はこれで死にかけました。だからやめた。生存を選びました。一度壊れてしまったので。治して、また壊さないように慎重に生きているところです。


 長くなりましたね。ここまでお読み下さりありがとうございました。

 次回作でお会いしましょう。失礼します。

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目に見えないもの……マリアちゃんの魔性かな?
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