表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

〇始まり

初めまして。翻車魚まんぼうと申します。

不定期で趣味程度にやっていきます。

ポジティブな意見、ネガティブな意見、大歓迎です。

少しでも記憶に残れば幸いです。

 オレの名前は、レオン・アルベール。今日から《アルディア学園》という学校に入学する。


 朝の鐘が鳴る音を聞きながら、オレは学園の門を潜った。石造りの校舎は荘厳で、空気そのものが張り詰めている。転入生として、気を引き締めて歩を進める。


 受付で入学証を提示すると、担当の女性が微笑んだ。


「レオン・アルベールさんですね。ようこそ《アルディア学園》へ」

「はい。お世話になります」


 初対面の相手には礼儀正しく。そう教わった。

 オレは綺麗な言葉で丁寧にお辞儀をし、笑顔で挨拶をする。


 指定された教室に入ると、十数名の生徒がざわついていた。

 一目見て、皆『力』を有しているのが分かる。魔力の質、立ち姿、視線の鋭さ――戦場ではなく、学園という場所にそれがあるのが不思議だった。


「転入生か?」


 教壇の前にいた男子がオレを見た。黒髪に鋭い瞳。恐らくクラスの中心人物だ。


「はい。今日からお世話になります」


 少し間を置いて、深く頭を下げた。


「へぇ、礼儀正しいな。珍しいタイプだ」


 周囲の笑い声が混じった。悪意のようなものを感じ取ったが、ここで反抗すれば始まったばかりの学園生活に支障きたす。


「ありがとうございます。レオン・アルベールといいます。これからよろしくお願いします」


 ここでも教えの通り、礼儀正しく振る舞う。するとまた嘲笑う声がきこえ、程なくして授業が始まる鐘が鳴った。


「席に座れ」


 講師が入ってくると、空気が一変した。周囲の生徒の視線が一斉に鋭くなる。ただの入学初日だと思っていたが、どうやら自己紹介すらさせてもらえないらしい。

 講師が低い声で言う。


「さて――今からこの中で、“実力”のある者を選定する」


「実力……?」


 オレは思わず呟いた。

 隣の女子が肩をすくめる。


「そう。ここ、《アルディア》はそういう学校よ。力がなきゃ、生き残れない」


 その言葉に、胸の奥で何かがわずかに反応した。

 “生き残る”。

 ずいぶん懐かしい響きだった。

読んでくれて、謝謝っ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ