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勇者視点 調査


 ユースたちがオーガを燃やして一時間経った頃、場所を同じく、()()()()()()()が森の中に入っていた。


「なぁメレル、今回はなんでこの依頼を受けたんだ?」


 勇者である茶髪の女に、燃え盛るような紅色の髪を生やしたドワーフの女が尋ねた。


「全く、クレル貴女また話を聞いていなかったのね」


「わるいわるい、つい眠たくなってな!」


「はぁ、レル代わりに説明お願い」


 そう勇者が金髪で人当たりが良さそうな優男に話を投げやった。


「ははは!仕方ないね、クレルさんちゃんと聞いててくださいね?」


「おう!」


「最近魔王軍がここの付近で軍を敷いてるのは知ってますよね?」


「それは勿論、だから私達がここにいるんだろ?」


 ここの森はクルス王国内にある『果てなき森』と呼ばれる大陸の5分の1を占める広大な大森林だ。


 この森はちょうどクルス王国へ魔王軍が入り込むのを阻むようにある。それに加えて、迷いの大魔法が五年前から掛けられており、魔王軍を撤退して入らせないようにしていた。


「その魔王軍がこの森を迂回して徐々に進軍していましたが、最近聞いた噂でこの森で何かしていると聞いたんです。なので、冒険者ギルドのクエストと並行して調査を現在してるんですよ」


「でもよ、それは噂なんだろ?魔王軍が何かしてるとしても、私たちのように『迷わずのネックレス』を持ってないから、どうせ突破できないんじゃないか?」


 ユース達がいまだに出られていないのは『迷わずのネックレス』を持っていないからだ。預かり知らぬ所で、魔王軍と同じ扱いを受けていたユースだった。


「噂でも可能性があるから調べるんです。それに、まだ、魔王軍は攻める動きはないですからね」


「そうだぜクレルの姉貴、今だからこそ、こう言う噂でも確かめる必要があるんだよ」


 その言葉に賛同するかのように、茶赤色の髪をもち、ポニーテールをしているチャラ男が呆れたように話した。


「貴方、なんでそんな見た目してるんでしょうか?」


 見た目と言動が違い過ぎるチャラ男に、思わず勇者が突っ込んでしまった。


「「「「………………」」」」


「そ、それは触れないでもらって……」


 少し気まずい空気が漂い始めた。しかし、レルがあるものを発見すると空気が引き締まった。


「この先、先頭の痕跡あり。しかも、魔物ではない!」


「直ぐに確認しよう。戦闘状態を維持せよ」


「「「「了解」」」」






 現場に着くとそれぞれは直ぐに痕跡を確認し始めた。


「これはオーガのツノ?」


「しかも大量に残っているな……」


「これを見てくれ、オーガロードなんかの上位個体のツノもあるぞ」


「これをやったのは相当な敵だな、全員警戒を上げて捜索するぞ!」


「「「「了解」」」」


 それは魔王軍とはなんら関係もなく、逆に巻き込まれているユース達がオーガの群れを壊滅させた後だった。








設定の一つを公開します(今後説明しない可能性があるため)

・魔人と魔族は異なる人種にしております。

 魔人:この世界で亜人と呼ばれる種族があり、その中でも人類に敵対してる者の総称。

 魔族:一人一人が大きな力を持ち、千年は生きる種族。絶対数は人類などに比べて遙かに少ないが、個々の能力の高さを活かして人類と敵対している。なお、敵対する理由は本編で。



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