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忍び寄る蛇

いつの間にか通常のテンションに戻った空を見て彰人はホッと胸をなでおろした。

凛のトンデモ歴史ネタは確実に効果があったようだ。


「その方、キャバクラ幕府にて無罪放免!安心して歌うがよい」

「ははーっ」


彩香がお奉行様っぽく発言し、凛がうやうやしく頭を下げた。

その様子を見て風花はため息をつきながら一言。


「ちょっと雑すぎない?いろいろと・・・」

「さっきの空気のまま居たいわけ?これでいいの。ただし、彰人はあたしにも付き合ってもらうからね。これは命令で拒否権はないから」


彩香の発言に右手を垂直に挙げ苦言を呈す空。


「そうはさせません!凛さんにも後で吐いてもらいます!」

「ええっ?私お酒飲んでないんだけど?」

「白状してもらうって意味です!!!ヽ(`Д´)丿」


空は彩香に、そして凛に対しても強い視線を向けたが凛はどこ吹く風といったところで軽くあしらっていた。

浅村はグラスを手にして入り口付近に立っていた彰人に近づいて耳元で囁く。


「天河、彩香さんは何か大事なことを言いたいんだと思う」

「大事なこと?」

「俺の推測だけど彩香さんは・・・」


「そこぉ!何ひそひそ話してるんですか!男の子同士がそ、そんな密着して・・・」


空は初めこそ激昂していたが、何を想像してしまったのか途中から言葉が尻すぼみになっていった。

ビジュアル的に「そういう本」っぽいと感じたのは空だけではなかった。


「お姉ちゃん!生BLだよ!私、マンガでしか見たことない貴重な体験してる!」

「え、生ビール?」


日和は興奮しながらクウカに詰め寄るが、”ビーエル”と言われてもクウカはBLボーイズラブに疎かった。

クウカの若い頃にBLが無かったわけではないが現代ほどオープンなジャンルではなかったので知らずに過ごしてきた。

とりあえず生ビールにしか聞こえなかったので「お酒は20歳になってから」と社会ルールの厳しさをぶちかましてやった。説教された日和はBLが通じてないことに気づいてないので、なんでお酒の話になっているのかわけわかめだった。


「今度はカオス(混沌)をテーマに詩を書いてみようかな・・・」


風花はウーロン茶に口をつけつつ、そんなことを思っていた。


一方その頃、ネットの大型匿名掲示板”nyちゃんねる”ではちょっとした祭りが起こっていた。

駅前のカラオケボックスに有名人が揃いに揃っているという投稿が画像付きで書き込まれたのだ。

その画像には風花と浅村が談笑している様子や彩香を盗撮したようなアングルの写真などがあり、しかも複数人が同時に投稿してスレの勢いはそこらへんの実況スレを抜いて一番になっていた。

”スネーク”と呼ばれる諜報員になりきったnyちゃんねらーがモバイル向けのnyちゃんねる閲覧アプリからコテハン付きで書き込み始めた。


スネーク「こちらスネーク、アラスカの駅前のカラオケボックスに到着した。大佐、指示を頼む」


スネークのような凸をする人間が現れたことでnyちゃんねるスレは一層の盛り上がりを見せていた。

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