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初めてのゲーム配信 #1

空は緊張した面持ちで”配信開始”ボタンをクリックする。


するとすぐに50人を超える人数がアクセスしてきた。その様子に空は驚く。


「えっ?どうして?」


そう言って彰人を見る。だか彰人は画面を見るように促した。


これは二次改革の2人が空を推した結果だろう。その効果がすぐに現れていた。


鯵さんま「なにが?」


カエル軍曹「どうしてなのかなぁ」


Tell_me「どうしてwww」


☆額に肉☆「もう始まってんぞwww」


推し活のプロ「萌えるわw」


二階堂紅しょうが「ディレクターズカットわろた」


ミル「ディレクターズカットwwwww」


俺の慈愛はマリアナ海溝より深い「初見です」


こんなに反応があったのは3ヶ月やってきて初めてのことだった。すぐに空は彰人との打合せ通りに話し始める。


「えっと・・・こんにちは!初めての方、初めまして!虚空って言います」


Webカメラとメモ用紙を交互に見ながらしゃべり始める。


「今日はこれです!スーパー配管工ブラザーズを初見プレイ、というのをします!」


あきら「パチパチパチ」


新帝国ニッポンポン「というのをしますてwww」


修三「もっと自信持てよ!」


ボタンを押してカメラを切り替える。2台目のWebカメラを手に取り、パソコンデスクに乗っている家庭的機械とスーパー配管工ブラザーズのソフトを視聴者に見せる。


これは彰人の演出で”実機を見せることで初見感を出す”というものだ。エミュレーターを使って配信する人もいるが、彰人は断然実機派だった。


エミュレーターとはパソコン上でゲーム機を再現するいわば”疑似本体”だ。パソコン上で遊ぶにはゲームソフトのROMデータを吸いだす必要があるが、海外サイトなどで吸いだされたデータが無断で配布されていたりして問題になっている。




家庭的機械とスーパー配管工ブラザーズが映る。そこにはモニタの一部も映ってしまう。視聴者はすかさずツッコミを入れてきた。


名無しさんMarkⅡ「虚空たんのデスクトップ!」


ポッポ時計「壁紙わろたエロゲかよ」


廃屋「愛チョコはエロゲじゃねぇ!」


病んでるとグレてる「いやエロゲだぞwww」


シン・ナナシ「俺も愛チョコすき」


愛と残響とチョコレートという作品の壁紙だ。彰人も愛チョコのイラストは気に入っている。テレビアニメ化されたことにより、原作がアダルトゲームだと知らずにいる人も多い作品だ。




3ヶ月が経ってこんなにたくさんの人が反応してくれるのは初めてだった。そんな初めての体験に感動しつつ、空はみんなにずっと気になっていたことを聞いてみた。


「ところで”ダブリュー”ってなんなんですか?」


一瞬コメントが途切れるが、そのあとものすごい勢いでコメントが流れる。


だいだい「えっ」


カエル軍曹「えっ」


†kuraudo†「えwww」


バレル「w=1ワロタだお」


タブ劣等「1ワロタワロタ」


マジレスくん「(笑)の略だね」


アルマジロ「3ワロタだわ」


「ふ~ん・・・そうなんですね~」


空は顔文字の^^みたいなものかなと思い深く考えないようにした。


そして相槌を打ちつつカメラ切り替えボタンを押してWebカメラを戻す。そしてゲームをしようとするが画面がつかない。


「あれ?つきませんけど・・・」


そう言って彰人のほうに目をやるが、彰人は両手でバツを作りコメントを見るように促した。


Hey_men「いや初見プレイってそこからかよwww」


クソ汁「初見杉わろた」


あんだーそん「それくらい確認しとけwww」


ニヤ厨「起動しないで終わるのもあるぞこれw」


バフォJr「虚空たん萌えすぎィ!」


そんな彰人を恨めしい目で見ながらフォロワーに尋ねる。


「どうすればいいですか?」


二階堂紅しょうが「ふーふーしろ」


「え、どこにふーふーするんですか?」


バレル「カセットの本体にさすところに息をかけるんだお」


フレンズ「ウエハースぅぅぅですかねぇ・・・」


クソ汁「ウエハースとか久しぶりに聞いたわ」


本体からカートリッジを取り出し、言われた通りにする。


虚空さんは恐る恐るといった感じで息を吹きかける。


「ふー・・・ふー・・・こうですか?」


ステルス忍者「もっと!もっとだ!」


言われた通りに強くふーふーする。


「ふー!ふー!」


隣の鈴木さん「くそ萌えた」


病んでるとグレてる「ASMR希望!」


そうして端子に息を吹きかけてから本体に差してスイッチを入れる。


「あっ、付きました!」


画面がつきタイトル画面が現れる。


ごまだれ「ここまで来るのに7分かかってんだけどwww」


戦慄の旋律「虚空たん大型新人すぎるだろ・・・」


レキ「君に、会えてよかった」


大正義「これから死ぬ奴おるな」


クソ汁「ネタバレやめろ」


スタートボタンを押し、ステージ1-1という表示が出て1面が始まる。


彰人は十字キーが移動でAがジャンプ、Bはダッシュ、ファイヤー配管工のときに攻撃できると最低限のことは教えてある。


虚空さんは右に行ったり左に行ったりふらふらしつつ、進行方向である右方向へ歩き出した。


そこに初めての敵がやってくる。ウリボーだ。ウリボーもゆっくりと確実に虚空さんのほうに近づいてくる。やがて二人は出会い頭の正面衝突をして配管工は死んでしまった。


アバターである虚空さんは呆然とした表情をしていた。そしてつぶやく。


「私、B押しましたけど?」


鯵さんま「B押しましたけどwww」


二階堂紅しょうが「いきなり名言きたな」


子持ちししゃも「これは令和生まれ確定」


たっちゃんパパ「マジで初見なのか???」


ジャイマン「やらせだろこれ」


再び最初から始まる。残機は残り4。


このままではまずいと思った視聴者が一気にコメントを出してくる。


二階堂紅しょうが「ジャンプして踏みつけろ!」


病んでるとグレてる「教えんなよつまんね」


あんだーそん「教えなきゃおわんねーだろwww」


ジャイマン「www」


踏んで倒せることがわかった虚空さんはタイミングよくジャンプしてウリボーを踏みつける。ポコッという小気味よい音とともにウリボーはぺしゃんこになった。


ステルス忍者「よっしゃ」


だいだい「なんで俺感動してんのwwwww」


やがて?ブロックがある場所へやってくる。ジャンプして下から叩くとアイテムが出てくると空には伝えてある。だが、どんなアイテムが出るかは言ってなかった。


?ブロックに向かってジャンプしブロックを叩く。そこからパワーアップキノコが現れる。


そのままキノコは右にスライドしていく。虚空さんはそれをのろのろした動きで追っていく。


ステルス忍者「キノコを取って大きくなるんだ!」


そのコメントを見た空が恥ずかしそうに言う。


「キノコが・・・大きく?いかがわしいです!」


たっちゃんパパ「ワロタ」


二階堂紅しょうが「いかがわしいのはお前の頭のほう」


ハンサム「脳内ショッキングピンクかよw」


神猫「いや、キノコを男性器だという人もいるぞ」


ジャイマン「だからなに?」


コメントにあるようにスーパー配管工ブラザーズのキノコを男性器に、桃を女性の尻に見立てて卑猥なゲームだという人もいた。彰人はその記事を見て驚いたが、世の中いろんな人がいるんだなとしみじみ思った。


そうして無事スーパー配管工になり、先に進む。ステージの穴の前で困っていたところ「B押しながらダッシュしてA!」というコメントに助けられ順調に進んでいく。


やがてまた?ブロックが現れ、そのブロックを叩くとファイヤーフラワーが現れた。これはスーパー配管工(パワーアップ状態)でアイテムを叩くことで出現するものだ。それを取って服装が白くなり、ファイヤー配管工へと進化した。


ステルス忍者「よすよす」


病んでるとグレてる「B押してみろwww」


「えっ?Bボタンですか?」


そう言ってBボタンを押してみる。すると配管工の手からファイヤーボールが出た。


「わぁ!」


虚空さんのアバターがキラキラ笑顔になる。


だいだい「腹筋シックスパッドwww」


ジャイマン「なんで感動してんだよw」


サラリー男「電車の中で見るんじゃなかったwww」


”ファイヤーボールを使えば敵が倒せる”ということを学習した虚空さんは確実に敵を倒しつつ1面をクリアした。


「やった!やりました!」


アバターの虚空さんがガッツポーズを取る。それを見た視聴者も喜びのコメントを出す。


あんだーそん「おめでとうw」


ハンサム「こんなに疲れるゲームだったっけ?w」


ごまだれ「ここまで15分www」


Hey_men「おめ!」


そのまま1-2へと続いていく。配管工が緑の巨大な土管に吸い込まれていった。

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