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コント 虫の声

作者: みぃ

必要なもの:手で持つ大きめのホワイトボードと消せる水性ペン、小舟型紫芋タルト

A:ツッコミ B:ボケ 

二人:拍手しながら歩いて登場。会釈。

A:こんにちは、Aです

B:あるがとうBです

A:あるがとう?

B:僕、知恵がないって言われるんだよね。『あるがとう』じゃなかった『ありがとう』

A:まず、出て来たら『こんにちは』

B:Aくんは賢いね

A:まあ、歩く辞書って呼ばれているかな。でも君相手じゃ僕までばからしく見えそうだけど

B:これでも、少しは賢くなろうと小説読んだんだけどね。漢字読めなくてきいていい?

A:どんな漢字だい(ペンで紙に書く)

B:ごんべえに

A:ごんべんね。ふむふむ

B:風の中と左のノが吹き飛んで代わりに十か片仮名のナ見たいなのが入った。そうそ 

  れ

A:君が今やっていることだよ。訊く。その漢字の後「く」って送るがなつかなかったか

B:「く」でもあったけれど「き」もあったよ。あと他にも分からないのがあってさ、馬編に魚編を取ったスズキにまた馬

A:それはろばだ。漢字知らないのになぜ、難しいスズキは分かるんだ

B:魚屋さんに読めないから訊いたの。そしたら自然と覚えるようになってね

A:レモンやバラとかかけるんじゃないか

B:それ書けたらかっこいいよね。

A:いや、それよりもBくんは日常的に使う漢字を辞書で遊ぶ勢いで勉強したら

B:そうするよ。あと、音楽もダメなんだよね

A:歌うのが下手とかだったら練習しようよ

B:いや、先生が言うには歌詞が間違っているって

A:やっぱりね。で、どんな歌

B:虫の声

A:秋の夜長を鳴き通すのね。じゃあ初めから

B:なにまつぬしがさけんでる(さけんでるで「わー」とか狼の遠吠え)

A:「あれまつむしがないている」だ。なにじゃなくてあれだよ。まつぬしこそなに?

B:松に住んでいる精霊の主かと思って歌った

A:叫んでいるのはあと君だー

B:君もだよ

A:次は

B:あれすず…ん?

A:(心配そうに顔を見つめる)

B:(手を打つ)そうだ、スズメだ。チュンチュンチュンチュンチュウンチュン

A:で二番はどうなるのかな

B:キリキリキリキリカウベルやシャラシャラシャラシャラタンバリン

  あとからこだいこおいかけてタンタンタンタンタンタカタン

  がっきでよどおしなりとおすおうたのしいなおんがくかい

A:楽器を夜通し鳴らすのはかなりの騒音だ。寝てる人の事も考えないと。あと、キリキリの楽器はカウベルじゃなくてギロだと思うよ。

B:そっかギロか

A:違う違うそれに虫の声なのに出てきたのは精霊と鳥と楽器じゃんあと小太鼓は追いつかないと初めから習いなよ

B:虫と言えば理科も苦手なんだ。

A:物理とか化学反応式とかね。何が苦手なの

B:用語

A:用語!例えば

B:しお、僕前ゆで卵を持っていてさ。調味料だそうとして塩って書いてあるからポッケから大さじスプーンだしたら先生に叱られた事があってさ。多すぎたからかなちゃんと先生には小さじは持っていませんて言ったけれどそれでも怒っていたよ

A:それはえんでしおは食塩と言われるんだよ。水勘定で大さじ15グラム小さじ5グラムとかの問題じゃない君は危ないな家庭科室の物でも中身違うことあるから気を付けるんだよ

B:分かったよ。あと食物連鎖ってお米を増やすことを言うんだっけ

A:食物と穀物が似ていて連鎖で増やすってイメージが付きそうだけれど僕たちがお米を食べることもそうだけど、食物連鎖と言うのは例えば兎は人参を食べる。その兎を僕たちが食べると言うようなあるものを食べてまたそれを食べる連鎖すること連なった鎖は切ろうにも切れないことを言うんだよ。分かった?

下の二行は問題あればカットするもよしその場合は3行目から

B:ピーターラビットの家系図の事?そこにはパイがあるから

A:ピーターのお父さんの事ね。食べられた。でも少し違う気がするよ

B:さっき歌を歌ったからおなかすいちゃった

A:全くBくんは少しも知恵がないんだから

B:(紫芋タルトを食べる)あむあむ

A:話している『さいちゅう』に何食べているんだ?『もなか』か?」

B:ナマコだよ。あむあむ。これって食物連鎖?

A:そりゃそうだけれど、それは、小舟型の紫芋タルトだ

B:僕の家族は寿司屋でそう呼んでいたよ。その時けんかになってね。『ナマコがかわいそうだから食べるなって』

A:でっ君はなんて言ったの

B:『たくさんあるからナマコ一匹ぐらい食べてもいいじゃないか』と言うとね。

  『じゃあ、ペットを食べて後で増やせばいいのか』っていうもんだから食べづらかったけれどおいしそうだったから食べたよ。まあ冗談半分だったからね。なんて、まろやかなクリームにしっとりしたクッキーだって

A:紫芋だって認めているじゃないか。本物のナマコも好きなのか

B:本物のナマコは嫌だよ。だって、しょっぱそうで、小さな生き物まるで海の鼠のような味がしそうなんだもん

A:そう書いてナマコって言うんだ

二人会釈して退場

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