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リア充  作者: くーぴぃ
1/1

~真実の愛とは~

みなさんは“リア充”ですか?

誰だって一度は彼氏・彼女がほしいと思ったことがあるはず。

僕もあります!、、、w

この話は、そんな僕の体験をもとにして書いてみました!

それではどうぞww

【僕】


リア充。


誰でも一度は聞き覚えがあるだろう。

この言葉を聞いて、ニヤリとする人もいれば、なんて憎ったらしい響きだという人もいるはずだ。

今僕はまさに前者で、自分でも顔の筋肉が緩んでいるのが分かる。

できてしまったのだ。この僕に彼女が。

今まで恋愛なんて縁がないものだと思っていたのに。


「ただいま~!」

いつもよりも元気に玄関の扉を開け、リビングに向かうと、母がソファーに座っていた。

「どうしたの?なんかいいことでもあったの?」

母がたずねてきた。

「別になんでもないよ。」

まずいまずい。バレると厄介だ。

付き合ってることを親に知られたくないのは誰だってそうだと思う。

そして自分の部屋に入るなり、ベッドに突っ伏した。

「こんな僕が、まさかコクられちゃうなんてねぇ。」


そう。

コクられたのだ。クラスの女子から。

僕は、名も大して上がってない、よくその辺にありそうな、いわゆる「普通」の高校に通っている。

クラスも、学園ものの漫画に出てきそうな2年A組。

そんな僕が。急に。

放課後に校舎を出ると、見覚えのあるクラスメイトの姿があった。

「佐藤さん?」

こちらを直視している。すると、

「好きです。付き合ってください。」

「!?」告白!!??

唐突に言われ、どう反応していいのか分からなかった。

だが、恋愛に縁がない僕にまわってきたチャンスだ。逃すわけにはいかない。

しかも、クラスでも人気のある佐藤さんだ。

「よ、宜しくお願いします!」

言えた。

「ありがと!これから宜しくね!」


こうして、僕の“リア充”人生が始まった。




【私】


リア充?


私はこの言葉の意味がよく分からない。

そもそもリア充になる、つまり付き合う理由が分からないの。

別に一緒に出かけたければ出かければいいし、お揃いの物だって買ったっていいじゃない?

仲良しじゃダメなの?私はいつもそう思う。

だから、友達からも、

「分かってないな~」「恋愛感情ないの!?」

とかよく言われる。

失礼な。

私だって好きな人の一つや二つはいる。

ただ、リア充という形をとらなくてもいいのではないかと思うだけなのに。


昼食をとっているとき、友達の木村からこんな話題が出た。

「嘘告して一ヶ月たったら別れるゲームしよう!」

最低だ。

とんでもないことを言い出したなぁ。

でも、まわりもみんなそのゲームに賛成している。

私は、クラスでも中心人物の木村が率いる女子グループに入っている。

今もこのグループで会話している。

木村は気が荒く、一緒に絡んでる分にはいいのだが、ハブられたら何されるか分かったもんじゃない。

歯向かったことが原因で、不登校になるほどいじめられた人もいる。

なので、なにが楽しいのか分からないが、こういうときは私も一応のっとく。

「いいね~、面白そう!」

よし。とりあえずこんなことを言っておけばいいかな。

「じゃあ、じゃんけんで負けた人が嘘告するでいいね!?」

じゃんけんか。まあ、この人数なら負けることはないな。

じゃーんけーん···ぽん

···まずい。

私はぐーを出した。みんなぱーだった。

漫画みたい。

「じゃ、佐藤ね!!」

そう言われ、いつの間にか私がコクることになってしまった。

面白そうと言った手前、ここまできたら断れない。

私にコクられる男子は災難だけど、私がこのグループからハブられるのはごめんなのよね。

コクる男子は、くじで決まった。(いや、雑すぎません!?)

常田くんだった。

別になんとも思ってない。

嫌いじゃないけど、好きってほどでもない。



そして、、、

···「好きです。付き合ってください。」

いざ告白するとなると、本命ではないにしろ意外と緊張するもんだなぁ。

「よ、宜しくお願いします!」

良かった。オッケーしてくれて。

悪いけど、犠牲になってね。

「ありがと!これから宜しくね!」


こうして、私の“リア充”人生が始まった。

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