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第六章【失われた笑顔】

魂の抜けきった瞳、まばたき一つしないその眼からは大量の雫が無造作に流れだしている。


「きっ聞いてたのか?」

レオンがそう問いかけると少女は体をビクリと揺らした。



「わっ私死んじゃうかもしれないんでしょうか……」

俯きかげんの少女、この様子ではどうやら全て話を聞いていたらしい。

「きっと……大丈夫……。」




……死ぬかもしれない。

レオンはその大きな質問に対して、最適な言葉を見つけることができなかった


そして、しばらくの沈黙が続いた後少女は流れた涙を自分の服の裾で拭い、ゆっくり立ち上がると口を開いた。



「そうですね、大丈夫ですよね。なんか変な事聞いてすいません」



表情では、笑顔を作った少女だったが、記憶喪失になる前までの『ソレ』とは随分変わってしまった様子だ。



「帰ろう……。」

レオンはそう言うと少女を出口にエスコートした。



家に帰宅し玄関を開けると、レオンの母シチュアーノが待っていた。



しかし、二人の様子を見たシチュアーノは何かを悟ったのか、少女に向かって優しくこう切り出した。


「何か、食べる?」



その質問に少女は少し困った表情をした。


「……すいません大丈夫です」


そう言ってシチュアーノの問いかけに断りを入れた少女なのだが、どうやらお腹の方は正直者らしい。




ぐうぅぅぅぅぅぅ

少女のお腹から空腹を訴える声が聞こえた。


その音を聞いた少女は頬は真っ赤に染めて俯いてしまった。



昨日は、少女もレオンもご飯を食べていないのでお腹が減るのは仕方のないことだろう。

すると、その音を聞いたシチュアーノは笑顔でこう言った。



「あらっやっぱり減ってるんじゃない、何か食べたい物ははある?」


そう問いかけると少女は少しだけ顔を上にあげた。




「すいません、私、どんな料理があったかも思いだせないんです」


どうやら、料理というモノ自体は分かるのだが、どんな食べ物があったのか覚えていないようである。



すると、シチュアーノは少し考えた後

「任せて!!」


とだけ言い残し調理場の方に走っていった。

ご指摘感想お待ちしております。


完結まで行きたい!!

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