第五章【真理】
「あの子は、完全に記憶喪失ですね。突然なってしまった用なので、何か命に関わる程の病気を持ってらっしゃる可能性も十分ありえます」
あれから、リオデイル病院に向かった少女はそう診断された。
「そうですか」
医師からの言葉に返事を返したのは、レオンである。
少女は診断が終わり待合室でレオンが戻るのを待っている。
記憶が無くなった状態の少女にこんな話をすると少女が更に混乱してしまうだろうと考えた医師の判断によるものだった。
「記憶喪失って…直らないんですか…」
レオンがそう尋ねると医師は、少し暗い影を落とした。
「記憶が元に戻るというのは、珍しくない話です。しかし、そういうケースは、なじみのあった場所や、記憶に深い思い出などそういうのに触れて初めて記憶が戻ったりするモノなんですよ。しかし彼女の場合この街の生まれの可能性が低くヨソから来た可能性が高いので、この辺りに記憶の取り戻せそうな場所がないかもしれないんです。」
医師はそう告げると座っていたイスから立ち上がり窓の外を見ながらこう言った。
「ハッきり言って彼女の症状は最悪でしょう。彼女の精神状態、病気の状況やこの場所が故郷かも知れないということを考えしばらくの間は様子見したほうがいいでしょう。詳しい検査結果はまた後ほどしますんで」
医師がそう言いおえた瞬間直ぐに、音がした。
ガララン!!
「きゃっ!」
突然、診療室のドアの向こうから誰かがこける音がしたのだ。
まっまさか!
レオンは急いでドアに向かい戸をこじ開けた。
するとそこには、強張った表情で涙を流した、少女が尻もちをついていた。
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衝撃の真実を聞いてしまった少女
少女はこれからどうなってしまうのでしょうか!?