第三章【異常】
昔のフランスのお話です。
フランスの事をもっと詳しくなりたいという方にはあまり意味がなさそうです!
あれから、少しだけ時間がたった。
レオンはふとあることに気がつき尋ねた。
「もじもじはなんで、こんなヘンピな場所にやってきたんだ?」
すると、少女はゆっくりと喋り出した。
「私、実は病気に掛かっているみたいなの。しかも、その病気が大変な病気で、もう後が長く無いみたい。でも、私の父さんは凄い過保護で、外にも出して貰えない、だからどうせ長くないならって思い切って出てきちゃった」
その言葉を吐いた少女の表情は少し暗くなっていた。
すると、レオンは一息突然立ち上がり自分の胸をエッヘンというに叩くとこう言い放った。
「そっか、なら俺もその病気が治るように手伝ってやる」
そう問いかけてみたが少女から返事はなく、レオンは横に座っている少女の顔を覗き込む様にして伺った。
すると、予想もしない事態が少女の身に起こっていた。
原因は分からないのだが少女の顔は真っ青になっており、呼吸が荒くなっている。
「おっおい大丈夫か」
レオンが少女に向かって問いかけるが返事がなく、それどころではない様子だ。
訳が分からないままレオンはしばらく少女に向かって声をかけたが、レオンの声も虚しく少女は気を失ってしまった。
「だっだれか、助けてくれ、人が倒れた!」
レオンは大きな声でそう叫んだが、ここは、山奥なので近くに家はなく聞こえる筈がなかった。
やむ終えず下山をすることにしたレオンは少女を担ぎ山を下り始めた。
思ったより勾配がきつく下るだけでもかなり時間がかかりそうである。
「うあっ!」
いつもは容易に下山できるレオンなのだが、少女とは言えレオンと身長がそう変わりのない人一人担いで山を降りるのは流石に厳しいようだ。
背の丈程の大きさのある草を掻き分けボロボロになりながら1時間程でどうにか
下山したレオンは、病院より近くにあるコラベール家の屋敷に向かった。
玄関に辿りついたレオンはドアを開けると、すぐにこう言った。
「誰かいるか」
そう言うと、廊下の奥から茶色い髪の女使用人がやってきた。
「坊ちゃんそんなに慌ててどうかなされたんですか。」
「リリーさん、丁度良いコイツを見てくれ」
レオンはそう言うと後ろに担いでいる少女をリリーに見せた。
「ぼっ坊ちゃんその可愛らしい子、どうしてこんなこと……まっまさか誘拐してきたんですか!!」
とんでもない解釈に至った使用人である。
「いや、どう見ても違うだろ病人だよ病人」
そう事情を説明すると、リリーは顔色を変え
「坊ちゃん手伝って下さい」
と言い、レオンと共に少女をベットまで運んだ。
リリーは直ぐに気道の確保や、睡眠薬等・毒物の入れ物を持っていないか、傷口や耳からの出血、口の中の状態などを一通り調べ少女の体を横に向けその後、症状を軽くする薬を飲ませた。
幸い、リリーは昔病院に勤めていたため、この手の治療には慣れているのだ。
「原因は分かりませんが命は助かりそうです、呼吸も脈もあります。それにしてもこの子一体どうしたんですか、思ったより症状が酷いので植物状態や後遺症が出る可能性だって十分にありますよ」
そんな言葉を突きつけられたレオンは、黙り込んでしまった。
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