士郎VS奨 士郎は己の在り方に気付く
どうも、がりゅーです
今回は士郎が隊長としての在り方に気付いていないようなので矯正する
という、奨の温かい友情の話です
戦闘シーンやらなんやら、全てに不具合があると想いますが
それすらも受け止めてくれる方は神様です
GODです
side士郎
「疲れたー・・・・・ん?あれは・・・奨か?」
訓練が今さっき終わり、自分の部屋に帰ろうと訓練所を歩いていると、そこには何人かを相手取り、戦ってる奨が居た
「死角に潜り込む速度が遅いぞ!そんなんじゃ武将と一騎打ちの時に殺されるぞ!お前も!体術ばかりだと間合いを見切られるぞ!もっと頭使え!」
言葉尻はきついが、的確にアドバイスをする奨の姿は、隊長と言うのに相応しい姿だった
(あいつも隊長に抵抗がないような感じがするな・・・俺もしっかりやらないとな・・・・)
集団戦が終わると今度は奨が消えた・・・・どうやら死角からの一撃を見切る訓練のようだ
物陰が少ないとはいえ奨は見事に兵たちの死角に潜り、気絶させてゆく。
しかし、そのなかで死角からの一撃を辛くも避けきっている奴が居た
(・・・黒髪ポニーテールって・・・女だったのか)
奨は攻撃を避け続ける奴に業を煮やしたのか、決め技に訴えた
(・・・・ってあれは太極図を描く技じゃねえか!)
あの構えは確実にそうだ・・・俺と奨が力を合わせて作った技・・・太極の片割れを描くように移動し、太極の絵通りに
背中に噛み付く事を目的とした技だ・・・と言っても本当に噛み付くのではなくて、背中に力を凝縮させた一点突破型の一撃を加えることで確実に昏倒させる技だが・・・
(おお・・・大分完成されてるな・・・それでも此処からみるとやっぱり片割れがないと確実に仕留めれないみたいだな)
奨の一撃は狙い違わず彼女の背中を突き、彼女は昏倒した・・・でも・・・
(俺だったら避けれるっ!)
生前?の悪い癖なのか、一応は武人の端くれ、戦いたいと思うのは仕様がないと思うんだ。うん。
てこてこ考えながら歩いていると
「士郎!此処でお前は死ぬ!!」
急に暗殺されかけた
・・・まぁ、暗殺をしようとした奴の名前ぐらい分かる
「奨!俺を殺せると言うんだな!?」
何故か天井もないのに上から降ってきた相棒の名前を叫びながら前に転がる
直後、俺が居たところに幾つもの投擲ナイフが刺さる・・・って
「おいっ!殺す気かよ!!」
「大丈夫!此処の世界はHP制だから!急所を狙ってもそう死にやしないはず・・・さ」
「・・・さ。じゃねえだろ!テメエ!!」
「なあに、ちゃんと埋めといてやるから安心しろ・・・・って口調が戻ってるぞ。中学以来やめたんじゃないのか?」
「この世界に来たんだから関係ないだろ。元々優等生してなきゃ、高校にも目をつけられる」
「・・・さて、馬鹿な話は此処迄だ・・・・・久しぶりに殺ろうぜ」
「口調が変わったことはどうでも良かったろ!よくも作者の限界をばらし(ドゴッ!)ぐぅ!」
「別に宇宙は変わらない!口調がどうも定まらないとかは関係な(ドシュッ!)ぐはっ!」
宇宙から放たれた一撃は二人を的確に貫いていた・・・復活までにはあと少しかかります。
閑話休題
「・・・さて、じゃあやろうぜ?士郎!」
「ああ・・・行くぞ、奨・・・真っ向からやって勝てると思いあがったその鼻たたき折ってやる!」
奨の獲物は両手剣・・・と言っても剣技はそこまでじゃない。あくまで俺の考えだが、俺よりは剣の扱いは下手だ。その代わり、トリッキーな動きとそれにともなる投擲ナイフが危ない
この考察はついさっき兵達と戦っていた時に思ったことだ
で、俺はいつものように二刀流も細身の剣だ・・・その内俺の力で折れると思う。
最初に攻撃を仕掛けたのはいつものように奨。俺は二刀流の強みである防御と手数の多さを頼りにしている。そのため、一つを封じられるとマジできつくなる
両手剣を軽々と振り回し、フェイントを掛けてくる奨だが、俺にそんなフェイントは通用しない。開いた部分、逆胴を右手の剣で斬りつけるが、それはわざと開けた隙、奨は悉くその攻撃を破り、攻撃をしてくる
目まぐるしく変わる攻防に、いつの間にか復活を果たしていた兵達は食い入るように観戦している。
「はぁあああああああ!」
「おおおおおおおおお!」
両手剣の特性、重さを使った兜割りは異常な速さで俺に迫ってくる。こいつ本気になってやがる
俺も負けじと反撃、右手の剣を落としたふりをする。するとその隙を突こうと奨が突進してくる・・・・もらったぜ!
足を使い、落としたふりをした剣を蹴り上げる。切っ先は奨の喉元に向いており、奨は慌てて止まろうとするっ!・・・・・これは某Fateなゼロで出てくる槍使いの技をパクリました!
左手の剣を奨のほんの少し後ろに投擲、これで前後は封じた。左右は勿論!
己の拳を解禁・・・確実に仕留める、太極図を描くっ!
「むっ!あれはさっき私が隊長に使われた!・・・馬鹿な!完全にコピーしているっ!」
黒髪ポニーの娘が解説をしている・・・有難うね
それに対抗してか、遂に奨も両手剣を俺の進行方向に投擲する・・・だが、甘い!
俺の右手が唸りを上げる!右手の拳ひとつで音を超えた速さの剣を迎撃!流石の奨も目を引ん剥く
奴は死に体!俺の右足が地面を蹴ると共に奨の背後に刺さっているさっき投げた双剣の片割れを蹴り上げ、そのまま剣の柄を右手で殴る・・・某鋼な錬金術師の筋肉さんの一撃だ
唸りを上げる剣を必死に己の拳で弾く奨。だがそこで決定的な隙がっ!出来たっ!
俺の縮地が唸りを上げ、確実に、奨の、顎を捉えた
「ぐはっ!!」
奨の短い断末魔と共に、ステータス異常の色が点滅する
ここに、二人の決着はついた
周囲の兵たちは一斉に立ち上がり、一様に訓練を始める
その目は輝き、希望に満ち溢れた目だった
「俺達は、いつの間にか、こんな立場に立ってたんだな」
「ああ、士郎は実感してないと思うが、お前の武は人々を魅了し、お前の言葉は兵たちを鼓舞する・・・お前に、それを気付いて欲しくて今日此れを」
「ああ、今わかったよ。有難う・・・奨」
「お前が死んだら困る奴や悲しむ奴が沢山居るからな・・・頼むぞ」
訓練場の階段に腰掛け、眺めている二人は・・・とても画になってたそうだ
そして、この国では、奨ファンクラブと士郎ファンクラブが出来たそうだ
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