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【第38話:せんにゅうした先では】

壁を飛び越えて、一旦裏口を目指す5人。

ルメリナから来てる応援の斥候は、二階の窓から入り先行して上に向かい調査している。

残りの5人で裏口から侵入し一階を虱潰しに行く予定だ。

戦力の分散を最低限にするため、この先ではもう分けない。

前衛にマルタスとセレナ。

中衛にユアが入り、後衛にアミュアとフィオナの魔法コンビだ。

ユアは拳銃を右手に、左手は正面にスパイクがあり打撃にも使えるバックラーを装備する。

前衛の防御と火力に余裕があるので、ユアは魔法使い二人の護衛が主たる任務。

一応魔導拳銃をもう一丁腰に装備している。

いつもの短剣は腰の後ろに装備している。

ちょっとかっこいいなと思い、マルタスのまねっこだった。

一団となって一部屋づつ確認するが、一階には特別なものはなかった。

奥に上下に進める階段。

「地下があるな‥‥まあ怪しいのはそっちだな。予定通りおりよう」

マルタスの指示で階段のフォーメーションに代わりつつ降りる5人。

「ひとつ下の右側に悪意4」

アミュアのデティクトイビルは前衛の装備にあるそれより精度も距離も上だ。

ハンドサインに切り替えるマルタスがフォーメーションを指示。

階段はB1で切れていてフロアから警備の装備をした男が襲いかかってきた。

最初から位置を把握されているので、なんかしら監視装置があったのだろう。

警備員の腕前は大したことがなく、マルタスが3人瞬殺しているあいだにセレナも一人組み敷いた。

ドス

捉えた警備員の首にユアの短剣が突き落ちとどめをさした。

「セレナ‥‥捕らえなくていいよ」

ユアの目は戦闘モードできびしい。

「‥‥はいユアさんすみません」

侍女達は実戦も何度も経験しているがハンターの容赦なさにまだついていけない。

「確実に戦闘不能にしましょう」

アミュアからも優しく声がかかった。

うなずくセレナとフィオナは少し顔色が悪い。


B1にも異常はなく、奥で更に地下に降りる階段とエレベーターを見つける。

奥まった一室にどちらも有り、通常は開放していないのがあきらかだった。

厳重なロクを解除したマルタスがエレベーターの表記を確認。

「B3までだな‥‥階段で行こう」

無言でうなずくメンバーはまた階段フォーメーションで索敵をしながら、アミュアの魔法を使う。

「‥‥範囲に敵意なし‥‥おかしいねB3が広いとかじゃなければ敵はいないよ?」

マルタスはアミュアに目線だけ向け簡潔に答える。

「隠蔽してればイビルにかからん。あてにしすぎるなよ?」

マルタスももっているが、隠蔽系のスキルや魔法もあるのだ。

「はぁい‥」

アミュアはちょっとぷくっとなり不満そう。

よしよしとユアがなでると、機嫌をなおした。

降りきって大きめのフロアにでた5人。

B3は天井が二倍の高さで、深さで言えばB4だった。

正面の大きなフロア中央に人影があった。

身長は低く細身だ。

「‥‥セレナとフィオナは退路確保。‥ユアこい」

マルタスの横に短剣を抜いたユアが続く。

指示通り二人を残しアミュアも斜めに進んで射線確保。

半分程距離を詰めた所でマルタスから話しかける。

「エーリスといったか?先日はルメリナで世話になったなあ」

人影はエーリスだった。

セレナのような分割鎧と、左手にユアと同じ様な巨大な小手型バックラーを装備している。

すっとその隣に同じ顔の少女が現れる。

全員初見だが、エーリスと瓜二つの容姿と装備。

すっともう一人その後ろにも人影。

こちらはローブ姿のイーリスが大きな杖を持っている。

一歩踏み込めば戦闘開始という手前で止まる双方。

「三姉妹‥‥三つ子か?あと一人はどこにいるんだ?イーリス」

イーリスは答えず、ハイトーンの無い瞳で無表情に見つめ返す。

「再調整しやがったな‥‥」

マルタスの眉間にしわがよった。

ユアはマルタスの呼吸と足さばきにも注意する。

踏み込みを揃えたいのだ。

もう臨戦態勢で、会話も尽きたとみて、アミュアが魔力を漏らす。

戦闘開始の合図だ。

とっとサイドステップからレビテーションで飛ぶアミュアが詠唱開始。

水色の魔力は得意の氷属性。

マルタスは二歩の間合いを一歩で詰め左手の短剣でエーリスに斬りつける。

ほぼ同時に右からはもうひとりの戦士型を牽制しつつユアが足払いをエーリスにかける。

エーリスは半歩下がりユアの足をかわしつつ、大ぶりの横薙ぎでせまるマルタスを狙った。

もう一人の敵前衛は両手持ちにし長剣でユアに上から斬りつけてきた。

短剣が跳ね上がり、迎え撃ちあたった瞬間にユアは半回転して巻き込むように下に振り抜いた。

相手は短剣が当たる前にバックステップ。

ほぼ同じ速度でユアが追い足からの切り上げ。

長剣で受けて一旦動きが止まる。

「こんばんわ、あたしユア。あなたは?」

にっこりして日常会話の様に話しかけるユア。

身体にはすでに身体強化が赤く縁取り、長剣をぎりぎり刷り上げる。

「エーシス‥」

思ったより高い声は年下かなとユアはこころにとめた。

紫の縁取りで身体強化したエーシスが名前だけ答えた所で、ためていたバネを一気にはねてユアが押しこむ。

うまくすりよけ左に逃げるエーシスだが、正面にまだユアが居て、今度は撫で斬りに右上から来たのを長剣の鍔で受けた。

直後にユアの前蹴りが来て膝を上げ、ふくらはぎで受けつつ、再度バックステップ。

追い足を止めユアの目が赤光を放つ。

ぱぁん

アミュアと魔法を打ち合っていたイーリスの援護だ。

奥から射線が取れた瞬間に、放射系の闇魔法を打ったが、ユアはペルクールの雷で打ち消した。

イーリスは一度マルタスで見ていたので、慌てず次弾を連射で打つ。

打った瞬間にマルタスの拳がイーリスのお腹にめり込み吹き飛ばした。

射撃を打ち消したユアは振り返り階段を確認。

セレナとフィオナが上階から降りてきた一団と戦闘をはじめていたのだ。

「アミュア!」

イーリスが倒れたのでアミュアがフリーになったのだ。

「あい!」

声だけで階段側の援護を頼み、マルタスを追ってきたエーリスを回し蹴りで牽制。

マルタスと背中合わせになる。

「まずいかな?」

「アミュアがいれば押し返すだろう?」

短く対応を決めそれぞれエーリスとエーシスを攻撃しだす。

イーリスはしばらく動けないだろうと無視。

こうして局面は2つに別れるのだった。









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