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魔王が逃げて何が悪い  作者: 中ボス
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魔王の好奇心

「・・・なぁ召使い」

「なんでしょう魔王様」

「俺たちいつまで船の上で釣りしてんだ?」

「心が満たされるまででございます魔王様」

「飽きた」

「辞めましょう」

元魔王の日常はどこへ。



「うーっし召使い、俺に教えてくれ」

「教えるとは一体なにを」

「庶民だよ、庶民がやってそうなことだ、あるだろ?冒険者が勇者になって冒険する前に幼馴染とやってそうなことだよ」

「といいますとやはり、畑仕事でしょうか・・・」

「ほう、畑とな」

「そうでございます、畑のある村で糞を拾い握り締めるのが勇者の役目とも言えます」

「なるほど」



「土地はこれでいいか?」

「ええ、これだけの広さならば問題ありません、土の状態も良いです」

「それでだ、何を植えるかだがだな、俺は野菜が嫌いなんだ」

「・・・はぁ」

「肉って植えられるか?」

「無理がございます」

「そうか・・・」

「家畜を育てるのも一つの手ですが」

「いーや場所まで用意したんだ、畑をする」

「では何を植えましょうか」

「フルーティだ」

「フルーツですね」

「甘いので頼む」

「ストロベリーはいかがでしょうかボブ」

「それにしようエミー」

魔王の重労働が始まった。


「なんだこれ、疲れるんだが」

「ええ、畑に苦労はつきものです」

「ここまでしないとフルーティができないのか?」

「フルーツです、しかし達成感に浸ることができ、フルーティがより美味しく感じることでしょう」

「フルーツな」


「おおおお終わったのか」

「はい、これですべてです」

「で、あと何分で食えるんだ?まだか?」

「約一年ほどかかります」

「・・・。我に待てと?」

「お待ちください魔王様いい考えがございます」

「なんだ」

「魔王様の多大なるエネルギーをほんの少量この畑に与えるのです」

「それでどうなる」

「一年でのストロベリーの成長を早め、今すぐに召し上がることが可能となります」

「ほう、やってみるか」

といって俺は人差し指を畑の土に刺しエネルギーを注いだ

やがて畑から芽が出て、葉となり、真っ赤なストロベリーが完成した。


「おめでとうございます魔王様、ストロベリーの完成です」

「やったな、これで庶民の気持ちが理解できるというものだ、暇つぶしにはもってこいだな」

「一年の暇つぶしは無くなりましたがね」

「では試食といこう」

瑞々しい果実の甘味が口いっぱいに広がり畑仕事の疲労を癒すかのようなその味は魔王を満足させるのに十分な美味しさだった。


「うまいな」

「ええ、魔王様、とても美味しゅうございます」

「たまにはいいかもな、庶民」

「はい」

魔王の一日は終わる。

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