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生き転じて冒険者  作者:
第一章 村を襲うゴブリン集団
6/9

第六話 ホクトウ村とゴブリン

私達は今、ホクトウ村へ到着した。

村の入り口に行くと村民は大歓迎、宴の準備をしたいからそれまでに問題解決をしてくれと頼まれた。

そして・・・、


「村民達がすいません・・・村の代表として謝罪します」


さっきの大歓迎状態で村長が駆け付け、村民を静めた後に謝罪を聴かされていた。


「別に怒って無いので大丈夫ですよ。それよりもゴブリンについて教えてください」

「・・・そうだったな。ゴブリンは毎日のように畑へ向かい作物を奪っていくのだが、昨日は倉庫から備蓄している食料まで奪っていった。このままではこの村は飢饉に悩まされることになる」

「成る程、ゴブリンは何処からやってきますか?後、数や作物と食料以外の被害とかは・・・」

「何処から来るかは分からないが、五体居たのは覚えている。・・・そういや、一体だけ体格が大きかったような・・・」

「・・・恐らくボカード、ゴブリンの上位種」

「それで被害は?」

「作物と食料以外だと・・・奪い返そうと戦闘が起こり怪我した者が居たな」

「分かりました。今日中には何とかします」


私達は村長宅を後にした。

黙って聴いていた茜が口を開いた。


「で、どうするの?」

「ゴブリンの来る方向が分からないからね、待ち伏せして追跡かな」

「尋問じゃないの?」

「・・・仲間の帰りが遅かったら茜はどうする?」

「そりゃ、心配して・・・あ」

「だから駄目なのよ。これは私の仮説なんだけど、恐らくボカードの上も居るんじゃない?」

「・・・恐らく居る」

「じゃあ追跡?でも私、隠密の心得なんて・・・」

「・・・私は出来る」

「私も出来るよ。というかグラップラーなのに出来ないってどうなの・・・」

「私が暮らした里は正面突破だけを考える人が多かったからね」

「「納得」」

「とりあえずゴブリンが出るまで張り込みしよう、翠はあっちを見てて。茜は・・・翠の後ろで待機」


張り込みを続けて3時間、北西の方角からゴブリンがやってくる。

私はすかさず翠にアイコンタクトを送る。

お互いは松明の明かりがあるため良く見える。

張り込みを続けるとゴブリン達は北東に向かっていった。

私は追跡開始のサインを出し追跡する。


森の中に入ると追跡は困難を極める。

時折振り返ってくるゴブリン達、翠達も上手いように隠れている。

翠達の表情は心配したような感じだ、それもそうだろう。

私は今、木の上から軽快な動きで追跡しているからだ。

そうこうしている内に空洞が見えてきた。

ゴブリンの棲み家だろう、ゴブリンが空洞に入るのを確認した後、音もなく着地する。

翠達と合流すると、


「・・・ヒヤヒヤした」

「あの追跡は驚いたわ・・・」


それが二人の最初の一言だった。

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