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生き転じて冒険者  作者:
プロローグ~転生、新たな世界へ~
2/9

第二話 新たな世界へ

光に纏われた後、彼は意識を失っていた。


「・・・新たな世界へ転生する者よ。汝の望む暮らし、名前、外見を選べ・・・」


意識の中で問われる彼、そんな彼は驚いた。

彼がやっていたゲームの流れが違うからだ。

彼がやっていたゲーム「ファンタジーワールド」での初めからのシステムはまず、名前、性別、外見を決定する。

決定したらゲームが始まり初期人生を決めるのだが、ここでは最初からそれを決める。



※人生とは?※

勇者、冒険者、鍛冶、大工、魔法使いなど様々な職業のことを纏めて人生という。

兼業なども出来、自由度の高いゲームとなっている。



彼は驚いているところでふと思い出す。

近く、アップデートが来るがストーリー、仕様などが大きく変更されるというもので恐らくそれでは無いか。

それなら気にすること無く決めようと考えるがまた新たな疑問点にたどり着く。

何故、性別が女に固定されているのか。

これについては先程問いを出した謎の声が答えてくれた。

曰く、転生による副作用とのこと。

名前は「葵」とした。

外見は動きやすいような感じ(細かい描写はカット)、普段着は鎧加工と特別加工を施した蒼がベースのセーラー服にした。

初期武器は太刀を選んだ。

人生はこれも副作用によるものか「冒険者」となっていた。



※冒険者とは?※

様々な目標を定め、ある時は人助け、またある時はトレジャーハンターをする最も自由度の高い人生。

能力値は全体的にバランスが良いが人によっては能力値決めで悲惨なことになる。



※能力値とは?※

その人の強さ。ステータス。

原則、高いほうが強い。

アップデートで能力値決めが追加され、自由度とギャンブル性が増加した。



※能力値決めとは?※

某TRPGと似た感じ。

これによって偏った能力のキャラを作ることが可能になった。



ここでアップデートで追加された要素であろう能力値決めをやろうとしたがここで持ち味の異常な運が発動し全ての能力値で最大の12が出た。


「・・・最後の問いだ。汝の住居を決めろ・・・」


ここも違っていた、始まりは道に倒れていたのを助けられた後、人生を選ぶというものだった。

場所は三ヶ所、何処も同じ街なので一軒屋にしようと思ったが冒険者の宿というものに興味が沸きこっちにした。


「汝の望みは叶った。今、新たな世界へ転生せよ」


その謎の声と共に意識は再び遠退いていった。




再び目を開けると見慣れない黄色い屋根・・・どうやらテントのようだ。


「ふむ・・・、・・・!?」


彼・・・いや、彼女は自分の声に驚いた。


「まさか本当に・・・改めないと」


彼女は以前、別のゲームで性別を女にしてやったことがあったため戸惑うことは無かった。


「多分、目的の冒険者の宿まで野宿しながら歩いているのかしら」


彼女はこの一瞬で状況を察知する。


「とりあえずその冒険者の宿まで行かないと・・・」


彼女はテントを畳み冒険者バッグに入れた。

そして、歩み始めたのだった・・・。



※冒険者バッグとは?※

ゲームでは良くある四次元バッグ。

明らかに入らない物が入ることに突っ込むのは常識を捨てていない証拠。

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