-cherub-
西暦XXXX年ーー
島国「ニンド」
そこには、孤児院、「アレス」があったーーーー
西暦XXXX年ーー
島国「ニンド」
そこには、孤児院、「アレス」があったーーーー
ーーーーーーfirst man.「face」
ーーーー「緊急事態!緊急事態!」ーーー
世界が警報で赤色に変わる。
飛び交う怒声の中、「アレス」第2期編成隊「cherub」の三人ーー
室戸 創、霧島 暁、仁科 作はアレスの重役達の前にいた。
「…黙ってても分かる事だから言う。この国のトップの5人ーーーーお前達の第1期の先輩、「lucky's」がやられた。つまり、お前達がこの国のトップだ、
三人とは心もとないがーーお前達の戦闘力についてこられたヤツは他にいない。
只今より、「cherub」出動だ。
「サクジン」達をこの町に入れるな。一匹でも多く減らせ。」
「「「はい!!」」」
サクジンーーーー
cherubのリーダー、ソウはこの言葉の意味について考えていた。
「錯乱した人」と書いて、サクジンと読む。
人は本来、狂気と隣合わせになって生きている。
そして時には、発狂して暴走する。
そうした人の成れの果てが、サクジン。
「ーー人が発狂したぐれえで一国を壊滅させる程の力を持つかねぇ。」
「…実際、目の前に居る」
戦闘準備をしていたアキが、最後に刀を背負った。
彼女は刀と相性が良いらしく、いつも刀を背負っていた。いつも冷静沈着で、どこかつかみ所がない。
「んしょ…用意できたよ。行こう!」
どこかあどけなさを残すサクがカバンを肩にかけた。
彼はサポート担当。敵の弱点を解析して後ろから二人に指示を出す。故に、色々な機材が必要だった。
この国最上の科学を詰め込んだアキの刀に自分の腰に下がった銃。サクの機材。
政府から支給された世界最上の防御を詰め込んだ、黒いコート。
「ーーー一番、か。」
ぽつり、と、誰にも聞こえないようにソウは呟く。
『cherub、出動!!』
いつも聞き慣れた重役の声に、目の前のシェルターが開かれた。
サクジンを排除する為にーーーー
「行くぞ!!」