おまけ話、そしてまとめ
さて、これにて『似たもの母娘と完熟桃』の裏話的なものは終了です。
他にもたくさんね、語りたいことというのはあるんですけれども。関係のないお話……しかも至極バカバカしい個人的な話が多いので、今回は割愛させていただきたいと思います。
主に私の親族は、父方が殺伐としていて、母方が楽天的という感じなのですね。
父方の親戚で集まるときは、正直言ってあまり好きではありません。多分周りが大人ばかりで、私と同世代の人間がほとんどいないからだと思います。
一方母方には先述の通り、兄弟のように育った同世代のいとこたちがいます。タイプというか性格は見事にバラバラで、会うことがほとんどなかったりもするんですけど(叔母が亡くなってからは盆と正月しか会わなくなりました)……いざ顔を合わせると、旧知の友人のように仲良くおしゃべりすることができるんです。
不思議なものですね。同じいとこでも、父方のいとことは完全に疎遠状態だというのに。
まぁ、原因は色々とあると思うのですが……。
ところで、叔母とうちの父親は結構な名コンビだったんですよ。
野球談議をよくしたり(父親が巨人ファンで、叔母が阪神ファンでした)、普段の会話でもボケとツッコミみたいな感じでみんなを笑わせたり。父親も叔母も、結構楽しそうにしてました。
で、叔母が亡くなってから……確か、叔母の葬式の時でしたかね。
歩いている時に、父親と従妹が話していたんです。従妹が結構気の強い性格なものですから、からかう父親にキックを喰らわしたりしてね。状況が状況ですからちょっと不謹慎ですけど、笑わせてもらいました。
その状況が、何処となく父親と叔母に似ていたんですね。初めにそれを誰が言ったかは、覚えていませんが……「まるで叔母が降りてきたようだ」なんて表現がぴったりでした。
叔母も少々気の強い性格だったので、親子はやはり似るんですかねぇ。
今は新コンビとして、うちの父親と従妹が見事な掛け合いで私たちを笑わせてくれてます。
……と、語り忘れていたおまけ話を披露させていただいたところで、そろそろ全体のまとめに入りますか。
過去を振り返りながら一つ一つ書いていくのは、大変だったけど楽しかったです。懐かしいなぁ……と瞳を細めたり、あの時ああしていたらどうなっていたんだろう……なんてどうにもならないことを思ったり。当時気づいていなかったことに、今更ながら気がつけたりなんかもして。
小説は頭の中で登場人物を動かして、どういう展開にするか考えながら文章を考えますよね。でもこの話を書くときは、事実を思い出しながらどう表現しようか考えて、文章を組み立てていました。
エッセイはありのまま書けばいいので簡単なんじゃないかと思われがちですけど、実は小説を書くよりも難しいんじゃないか、とこの話を書きながら何度も思いました。
自分にしかわからない真実を、どう相手に伝えていくか。
自分が感じたことを、ありのままに、相手に伝えたい。
願わくば、自分と同じ風に感じてほしい。
そんな風に思いながら、エッセイっていうのは書いていくものなのかなぁ……なんて、自分は思いました。……自分はね! 実際はどうだか知らんよ。
小説を書くとは違う。日記を書くともまた違う。
エッセイって面白いですね。ネタがあるならば、ぜひまた書いてみたいです。
此処まで長いこと、凛の昔話にお付き合いいただきありがとうございました。




