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祖母について・その6

 祖母が亡くなってから、今年で8年になります。


 ――ところで余談になりますが、何年になるか何故はっきりわかるかと言いますと、我が親族にはとある伝説があるからです。

 その伝説とは『オリンピックの年には必ず誰かが天に召される』です。

 それがいつから始まったかは存じ上げないのですが、これまでに祖父、曾祖母、大叔父……そして今回こちらで取り上げた祖母、また前回取り上げた叔母までもがオリンピックの年に亡くなっているのです。今年はまだ誰も亡くなっていないようですが……我が家ではこのことを『オリンピックの呪い』と呼んで恐れています。

 霊感の強い友人にこれを話すと、真顔で「お前、それ絶対何か憑いとるって」と言われました。その友人は修学旅行(沖縄)でも大変なことになったほどのヤバイ霊感の持ち主なので、本当にお祓いすべきかどうか悩んでいます。


 ……まぁ、その話はとりあえず置いといて。

 祖母が亡くなってからの変化は特にないのですが(まぁ、寿命ですから)その代り、私が今まで知らなかったような事実が次々と浮彫になってきました。


 一つ目は、父親と叔父の兄弟仲がよろしくないということ。

 実際祖母が亡くなってからは交流がほとんどなくなっていましたし、私も彼らのことはあまりよく思っていません……というか、気まずいです。

 ですが、少し前に法事で会ったとき、酔っぱらった叔父に変に絡まれました。

「実際な、俺とお父さんは兄弟仲良くないんよ。昔からあんま会えへんかったやろ。でもな、俺は凛に叔父さんらしいことしてあげたいんやで。全然関わりないけどな、けどな……」

 酔った勢いだったのか、本音だったのか、今でもよくわかりません。それでも私が変によそよそしい態度をとっていたからそんなことを言ったのかなぁ……と反省しています。

 もう少し、歩み寄った方がいいんでしょうかね。とりあえず頑張ってはみますけど。


 二つ目は、祖父と祖母の関係です。

 祖父は私が生まれる前に亡くなっていたので、私は祖父のことを知りません。それでも祖母は生前私によく祖父の話をしてくれたので、なんとなくイメージはしていたのです。

 祖父がもし生きていたなら、あの時のような殺伐とした関係じゃなく、もっと良好な関係でいられたかもしれない……と。

 いつだったか祖父母の法事が重なった時、二人をよく知る親戚たちが話していました。

「二人の夫婦仲は本当に良かったよ」

「二人はいっつも一緒におってな。その関係性はずっと変わらんかった」

「見とるだけでもわかったもんな。この二人は、お互い愛しあっとんやなって」

 私も、祖父のことについて話す祖母について思い出しました。あの時だけは、祖母も楽しそうだったな、と。

「ばあちゃんも早く、じいちゃんのところに行きたいわ」

 そう、寂しそうに話していたことも。

 私もいつかはそう思えるような相手と、二人のような関係になりたいなと心から思いました。


 そして、三つ目は……。

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