#6 ・・・神のいる世界へ
「で、ワープって、どうやるんだ?」
「えっと、ちょっと待っててくれない?」
と、いったかと思うと、いきなりアテナが小さい声で、何かを呟き始めた。
「asdmfxnsndmgjxmvjamsrjsnfxxna」
「・・・・・。」
おそらく、邪魔したらいけないのだろう
「mkdksoeksdmvfzkdkeakerfkdksd」パァッ
「うおっ!」
唱え終わったかと思うと、アテナの前に、大き目の魔法陣が出来上がった。
「できたわ。」
「・・・で、どうすんの?」
「そりゃあ・・・。!」
ん?何だ?
「そりゃあもちろん、こうやって抱き合うのよ!」バスッ
「うわっ!」
いきなり魔法陣の中へ抱き寄せられた。
「・・・・・あのさぁ、これでしか移動できないのか?」
「うん。」
「本当か?」
「うん。」
「・・・・・なら、別にいいけどよ・・・」
くそ・・・恥ずかしい・・・。
(はぁ~幸せだわ~。エビスの抱き心地ハンパないわ~。)
何でこいつは幸せそうなんだ?
「よし(エビスもちゃんと抱いたし)行くわよ!」
「うおうっ!?」
アテナが行くって言った途端に、魔法陣が光り、辺りが見えなくなった。
光が消えたら、そこは一面綺麗な空色だった。
え?今、どこにいるかって?
言うまでもない、空だよ。
俺たちは今、空にいるんだ。
もちろん、重力は働いているわけで・・・
「うぁぁぁ!」
地面に向かってまっさかさまだ。
「おい!何とかしろよ!」
「私は浮けるから大丈夫よ。」
と、アテナは空中で止まった。
「ああっ!てんめー!」
ドボーン!
あ、水だったのか。助かった・・・
地面じゃなくてよかった・・・
「そのままあの岸辺まで泳いでいって~。私は空からついていくわ~。」
アテナがそう言って来る・・・まぁいいけどさ。