ジョルノ・ブラウン
ガラガラガラと、
会場へ向かう揺れる馬車の中、
地球の白田雪乃(27歳)でも体験したこともないお見合いパーティーに行くかと思うと憂鬱である。
この広く青い平和な空でも、私の憂鬱な心を癒してはくれない。うぅ。
ユキノ・ホワイティアも憂鬱だったみたい。
ちょっと前に、ため息をついて、頭を押さえている記憶があるもの。
お見合いに行く前って、みんなこんな気持ち…?
ガヤガヤ。
今回は、
特に大勢が参加しているの社交パーティーの為、中は賑やかだ。
実は、
この国は髪の色素や髪色が明るいものがほとんど。目も同じ。
青系、赤系、定番の金髪系、もちろん茶色系、地球ではめっずらしい緑系と、薄い紫色など。ピンク系は最早憧れよね〜。日本人としては、桜を彷彿とさせる方もいるわけ。
私の白髪も、
地球の日本ほど目立たない。
少しは珍しくて、目立つけど、日本ほどじゃないの。本当よ。
逆に目立つのが、
黒髪・黒目のザ・日本人な組み合わせ。
あそこのジョルノ・ブラウン伯爵とか。
この国では、黒髪・黒目は不吉として、忌み嫌われる。
ただの言い伝えの不吉としてね。
この国では珍しい容姿だからね。
(流石に家名は、忌み嫌われた黒のブラックではないのね…。)
あれ、なんだかやけに騒がしい…。
件のジョルノ・ブラウン伯爵の方だわ。
ブラウン伯爵が誰か他の男性と揉めて…、
あ。
ボタボタ、ボタ。
ブラウン伯爵が鼻血を!
あ、揉めたから血が上ってって事?!
まずい、ほっとくとさらに体調悪くしそうね。
ブラウン伯爵がよろめいて、
ダンッ!!と倒れた!!
みんな、呆気に取られる。
「誰か、救護室へー!誰か、案内を!」
何故なの?!自分の声だけがよく響く。
みんな、呆気に取られているのか動かない。
それとも、
そんなに、黒目・黒髪はいけない事なの?!
言い伝えはそんなに強い忌避を生むの!?
この人の命より大事な事なの!?!?
元日本人の私にはよく分からない。
そんな気持ちがぐるぐる渦巻いた。
ジョルノ・ブラウン伯爵は救護室へ運ばれた。
私は状況説明のとして、付き添いのような形で側にいる事になった。




