2
「ふわぁ……そろそろ時間かなぁ」
実家とはしばらく行けないから少し悲しいな。でもやっぱり新しい環境にちょっとそわそわする……楽しみだな。
「…では行ってきます!お父様、お母様!」
「あぁ、次きた時は成長したお前を見るのが楽しみだよ」
「たまには手紙を出してくれると嬉しいわ」
「もちろんです!次帰ったときには大人の私を見せますよ!」
「ふふっ、楽しみだわ」
お母様達が涙ぐんじゃってるからか、わたしもつられて泣きそうになる。流石に入学式の前に顔がぐしゃぐしゃになるのだけは避けたい。
ぐっと涙を堪えて、フレイヤは両親に手を振る。次会えるのは何日後、何ヶ月後か分からないから。
「それでは今度こそ、行ってきます!」
新しい生活への期待と、今までの生活への名残惜しさを抱えて馬車に揺られる。もう侯爵低は見え無くなっていた。
「ところで貴方、カーリック様の事なのですが……」
「…あぁ、そういえばフレイヤの一つ上か。フレイヤが最近妙に気合いを入れているから何がなければいいんだが……」
「でもカーリック様も大変よね。あんなにアピールしていたのにうちのフレイヤったら微塵も気づかないんだもの」
2人は顔を見合せため息を着くのであった。
「ふぅー、やっと着いたのね!」
もう腰とおしりが痛いのである。日々の運動不足が祟ったか……これでも他の令嬢達よりかは走り回っているはずなのだけれど
(まぁいいわ。そんなことより、私の新しい部屋は……あった!)
この王立学園は全寮制だ。寮は男子寮と女子寮に分けられ、どちらも異性を寮に入れてはいけないことになっている。
(それでも何処かの令嬢たちは秘密で恋人を連れてくるなんて言われてるけどね)
よっぽどの事がない限りは一部屋に二人、人が入ることになっている。もはやそのペアがどんな人かによって今後が決まると言っても過言では無いのだ。
(どうか、どうか気さくな子でありますように……!!)
ガチャリ。と扉を開ける。部屋は二人で使うにしては少し狭いぐらいだが、しっかりと勉強や他のことができるよう大きさであった。
「こ、こんにちはー、初めまして〜……」
(……もしかして、誰もいない……?)
なんだ、まだ来てなかったのか。安心したのか残念だったの複雑になりながらも部屋の奥へ進んでいく。
(ここが私の机かな?)
荷物をベッドと床に置く。先に貰った教材は机の周りにしまおうかな……
「うーん、荷物がおおいn……」
「わぁー!!」
耳元……いやドア前だろうか、耳が痛くなるほどの大声が部屋に響き渡った。




