制限時間5分!? じゃあ、5分で決めればいいだろ!
※この作品はAIによる構成補助を受けています
「よし、やるか!」
ギルドの訓練場。
アスト・クロスは、目の前に立つ 模擬戦用ゴーレム を見上げながら、剣を構えた。
「本当に大丈夫なの?」
セリア・ストラウスが不安そうに言う。
「5分しか使えないんでしょ? しかも、時間を超えると動けなくなるって…」
「だからこそ、5分で決めれば問題ない!!」
「いや、問題しかないわよ!!!」
セリアが即座にツッコむが、アストは気にせずスキルを発動した。
「《赫灼の歪》!!」
──シュウウウ……
視界が赤く染まり、全身が熱くなる感覚が広がる。
しかし、その代わりに 感覚が研ぎ澄まされ、身体が軽くなる 。
「ふっ…来いよ、ゴーレム!!」
ゴーレムが突進してくる!
アストは感覚だけで動き、ギリギリで回避。
「おおお!? これマジでやばいな!」
ズバァッ!!
鋭い一閃で、ゴーレムの腕を斬り飛ばす。
ジーク・バルハイトが腕を組んで呟く。
「なるほどな…確かに、こいつが発動直後に全力で動けば、圧倒的に強い」
「でも、問題はここからよ」
イリス・ヴァルトが冷静に言う。
「……」
アストはゴーレムを睨みつつ、意識的にスキルの持続時間を確認した。
──発動から 1分経過 。
「まだまだ動けるな!!」
しかし、2分経過あたりから じわじわと熱がこもる のを感じた。
3分経過。
「……ん?」
喉がカラカラに乾き、息が上がる。
4分経過。
視界が揺れ始める。動きが微妙に鈍る。
「ちょ、これヤバくね?」
5分経過──!
──ガチィッ!!
突然、アストの体が 完全に硬直した。
「……え?」
「おいおい、なんで止まった?」
ジークが眉をひそめる。
「……って、これ戦闘中に起きたら詰むやつじゃねーか!!」
「いやだから言ったでしょ!!!」
セリアが叫ぶ。
──スキルの影響で、体温が高すぎると一定時間「冷却モード」に入る 。
これが《赫灼の歪》の本当のデメリットだった。
「やっべぇ……俺、今全く動けねぇ」
「ほら、終わった!! だから無茶しちゃダメって言ったのに!!」
「いやでも、5分間はめちゃくちゃ強いんだよな?」
アストは目を細める。
「つまり……どうにかしてこの冷却時間をなくせば、最強じゃね?」
「いや、そんな簡単に言うな!!!」
⸻
デメリット克服のために考えた案
① 「戦闘を5分以内に終わらせる」
② 「熱を冷ます方法を見つける」
③ 「スキルを細かく小分けに使う」
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「よし、試してみるか!」
「どうしてそうなるの!? もうちょっと慎重に考えなさいよ!!」
セリアの叫びを無視し、アストは再び剣を握る。
※次回、デメリット克服の訓練編へ!