敵も味方も真っ赤! でも関係ねぇ!!
※この作品はAIによる構成補助を受けています
「よっしゃ、行くぜ!!」
アスト・クロスはダンジョンの次の部屋へ突入した。
「って、おいおい、なんだこれ」
部屋の中央には 巨大なオーク が待ち構えていた。
さらにその周囲に、小型の魔物が数体。
「おい、アスト! ちゃんと敵を見極めて戦えよ!」
ジーク・バルハイトが警告する。
「大丈夫だ、問題ねぇ!!」
「問題しかない!!」
セリア・ストラウスの叫びを無視し、アストは剣を構えた。
──視界は依然として真っ赤。
だが、なぜか敵の動きが 手に取るように分かる 。
「……ふっ、こっちは見えねぇのに、何でか分かっちまうんだよな」
「何言ってるのよ!!」
「つまり、俺はもう、考える必要すらないってことだ!!」
アストは 完全に勘だけ で動き出した。
ギンッ!!
オークの棍棒を、ギリギリでかわす。
ヒュンッ!
すぐさま横から迫るゴブリンのナイフを、紙一重で避ける。
「ははっ、こりゃ最高だ!!」
「どう考えても運だけで生きてる!!」
セリアが必死にツッコむが、アストの剣が魔物を次々と撃破していく。
ジークも驚きを隠せない。
「いや…マジで当てずっぽうで戦ってるのか? それで勝てるってどういうことだ…?」
「身体能力の向上は間違いないな」
イリス・ヴァルトは冷静に分析する。
「視界を犠牲にすることで、反応速度と感覚を極限まで研ぎ澄ませるスキルか」
「よっしゃ、こいつでトドメだぁ!!」
アストは 大振りの一撃 を放つ。
しかし──
「ん? ちょっと待て、なんかおかしくね?」
──身体が勝手に動く。
「お、おい、止まんねぇ!!」
「えっ!? ちょっと!? どこ行くの!?」
アストの体は、完全に制御不能になっていた──!!
(※次回、スキルの副作用が明らかに…!?)