このスキル、ハズレじゃないよな……?
※この作品はAIによる構成補助を受けています
「よし、早速試してみるか」
アスト・クロスは期待に胸を膨らませ、新たなスキル《赫灼の歪》を発動した。
──シュウウウ……
突然、視界が真っ赤に染まった。
「え、なにこれ?」
アストは目をこする。が、どこを見ても赤い。
「ま、待って! 目が見えなくなった!? いや、一応見えてるんだけど……なんか、全部赤い!!」
「何それ!?」
セリア・ストラウスが叫ぶ。
「ちょ、ちょっと待って、敵も味方も同じ色になってる!! どっちがどっちか分かんねえ!!」
「やっぱりハズレじゃない!!」
「うるせえ!! まだだ、まだ終わらん!」
アストは剣を握りしめる。
「スキルの効果はこれだけか? 他になんかあるはずだ……」
その瞬間──体の奥底から、熱がこみ上げてきた。
「おおお!? なんか、力が湧いてくる!!」
確かに視界は真っ赤だが、今まで感じたことのないほどの力が全身にみなぎる。
「……ふむ」
イリス・ヴァルトが腕を組む。
「この状態でどれだけ動けるか分からないが、もし敵と味方の区別をつけられる方法があれば……かなり強いスキルになる」
「なるほどな」
ジーク・バルハイトが頷く。
「リスクはでかいが、使いこなせば攻撃力が跳ね上がるタイプか」
「うおおお、燃えてきた!!」
アストが剣を振るうと、空気が熱を帯びる。
確かに視界は最悪だが、剣を振るう感覚がいつもより軽い。
「……よし、次の部屋で試すか!」
「いや、普通にやめて!!」
セリアの叫びを無視し、アストは次の扉を蹴り開けた。
(※次回、スキルの真価が明らかに…!?)