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第41章 総理大臣の所感(戦後80年によせて)

すみません!!

なんと第41章、アップしてるつもりで、アップしてませんでしたぁ!

中身はシーガル・石破総理の戦後80年所感についての例のオジンふたりの会話です。


第41章 総理大臣の所感(戦後80年によせて)


~人生の最後を戦争ってので、終わらせたくないな~()



いつもの通り、村上が教務主任の堀川と話している。村上があげる。

「2学期もこのまま暑さが続くんでしょうかね。参りますね。また由美子の感想文は汗でべっとりくっついてるんでしょうね。だいぶ悩んでましたけど。」

「ホントにクリスマスまで半袖でいいんじゃないか?それとも半袖からいきなりセーターかな。」

「いや、雪はドカッてなるのはきっと間違いないですね。これだけ地表は暑いのに上空にはけっこう時期としてはめずらしい寒気が流れ込んでますよね。雲が発達して土砂降りがめずらしく無くなったですよね。それに線状降水帯といって発達した積乱雲が次々と連なってやってくる。これって・・・。」

「大雪をもたらす筋状の雲と似ているよな。規模と広さは違うが。」

「全くです。雨の降る地方もキツいですが雪の降る地方もキツくなりそうですね。」

「ま、どこかと違ってミサイルとか自爆ドローンが降ってこないだけ増しかもよ。」

「確かに。パレスチナとイスラエルの停戦も(いつまでもつか分からないものの)なんとか合意出来そうですし。そういう意味じゃトゥランプ大統領もやるじゃないですか。ちょっと見直しちゃいましたよ。」

「いや、何を考えているんだか、本音は知らんが、事実としてシースファイヤは誰もが歓迎するところだ。」

「『シースファイヤ』、『撃ち方やめ』ですね。でも、日本ではあっちこっちから砲弾が飛び交い、内からも外からもという意味ですが、ついに、党の分裂を避けるために身を引くこととなりましたね。シーガル石破総理。」

「身を引くとは聞こえがいいが、引きずり下ろされたんだろ。特に身内から。」

「うんざりしてきますね。露骨ろこつ覇権はけん争い。だれも政治を信頼しなくなっていくわけですよね。結局、自民党は古き悪しき体質から逃れられなかったし、野党もポピュリズムの台頭に流れましたね。各国で極右政権が台頭してきますが、日本もどんどん右に流れていますね。新・高千総理はかなり右の方でしょ。公明党も公約違反を表に挙げて与党から離脱しましたが、明らかに中道を貫くという意思表示でしょ。」

ほ「ホントに右とか左とか・・・真ん中とか。何がともあれ、今さえよければ的な流れが戻ってきたね。ま、国民が望むことだから。しかし、これだけ、地球環境も地政学的環境も、世界経済も全てが大きく変化している中で、昔むかしの古きよき時代をもとめてもうまくいくんだろうか?」

「私も懐疑的かいぎてきです。膨大な借金を見てみないふり、それはあっちに置いておいて今の苦しさ(もっとも、戦争直後なんか比べれば天国かもしれないが)さえしのげればいい・・・なんて感じてしまうんですが。先輩もご存じの通り、『米百俵』の精神から見れば送られたわずかの米を分けて一夜をしのぐ。後には何も残らない。それをいただいた米でやるんでもなく、借金で永遠に繰り返していくわけでしょ。一億総中流と言われた時代があったようですが、アメリカのように億万長者が誕生しないことを理由に格差社会に舵をきった。しかも、新たらしい技術などで高付加価値で競争しようというのではなく、今までの考えで価格競争をしようとした。安くするために人件費を削った。まあ、その中でアメリカの言いなりになってしまったところが、大きかったのでしょうけど。」

「貿易摩擦か。国産OSの『トロン』プロジェクトも潰され、マイクロソフト製品を買わされ、国産戦闘機開発も横やりが入って今のF-16ベースのF2になった。日本の最新技術を潰したり、無償で手に入れたなんて時代が合わさり、日本はトンネルを中をさまようことになった・・・なんて話は有名だものな。」

「トゥランプ大統領はまたその時代のことをやろうとしてますよ。しかも世界相手に。今の状況は魔の1929年の直近と同じだなんていう経済学者もいるようですし、感覚としてもそんな感じがして怖い。」

「そんな中、退陣間近のシーガル石破さん、戦後80年という節目の所感を述べたね。退陣間近でいまさら何をという声も上がる中、国会議員きっての防衛通。本気で戦争を防ぐという意思が自衛力の充実を希求したし、今回のような前の戦争の振り返りをやったりしたんだ。村上、石破さんもお前さんのようになぜ日本は負けると分かっている戦争に突入していったかを突き詰めようとしている。」

「私はかけ声だけで戦争は防げないと思っています。もちろん、違う立場の方もいらっしゃることは分かっています。」

「かけ声だけとはずいぶんと失礼な言い方だな。」

「国家と個人を同列に扱うのは間違いですけど、特に独裁国家では法治国家とは違い、独裁者の意思で国の方向が決まってしまうだけに、個人が動くのとそれほどの違いはないと思います。あるとすればそれは個人とは比べものにならない強大な力を持っているということでしょう。個人なら言葉も通じそうですが、通じない人たちもいるんです。その人たちが力づくで要求してきたことを言葉だけで説得しようとしても私には自信がありません。保護者の極一部の方にはそういう人たちもいらっしゃいますよね。警察があるから極端な行動を起こされないでいると思われますが、たがが外れたら何をされるか分かりません。独裁者の中には『たが』のない人たちもいますから。むろん、国連はありますが、それが『たが』の役目を果たしているとは到底思えません。特にロシアがウクライナに侵攻してからは。」

「でもまあ、国家と国家ならそれもいいかもしれんが、結局とばっちりを食うのは俺たち庶民さ。とにかくやめて欲しいんだよ。そのために声を上げているんだ。」

「でも堀川先生。声を上げると大変なことになる国もありますよ。まわりがいくら声をあげてもその国では屁のカッパ。昔々には『天安門事件』なんてのもありましたよね。でも、フランス革命みたいなこともありましたから皆無とは言えないですね。でもそれらの人たちだって結局は武力で体制を変革したわけですから。」

「ま、どちらにしろ平行線は変わらないし、本題に戻ろう。石破さんは前の対戦の反省として文民統制の大切さを唱えているね。議会が傾いていったことと同時に議員の良心を説いてる。」

「良い言葉ですね、良心。」

「声を上げた議員が議会から弾劾されてしまう例を取り上げ、まわりの雰囲気に流されていく、保身する議員と議会を批判していた。」

「文民統制ですか。でも、文民が戦争を選択すれば戦争は起きるわけですし。それは民意だからそれでも良いわけですね。でも、それって本当の民意ですかね?」

「そこをシーガル石破は説いていたね。行き過ぎたポピュリズムに警鐘けいしょうを鳴らしていたね。そこは国会議員がきちんと正すべきだってね。」

「でも、国会議員が国民を誘導するってことにはなりませんか?」

「お前が言うように、民主制って国民のレベル次第なのかな・・・。」

「民主主義って矛盾をはらんだシステムだから、破綻することもあるんですよ。破綻しないためには松下幸之助氏が言うように国民のレベルが問題なんでしょうね。最近、特にそこが危ない。宗教という社会基盤が緩んでいる中で、教育課程で道徳や公民の学習がおろそかにされている実態がありますから。もっともこれらも戦前、国家を戦争に導く一助となった以上、『あつものりてなますを吹く』みたいになってましたから。気を付けなければいけない学習ではあります。でも、欧米のキリスト教や中東のイスラム教のように社会システムの基盤となっているものが日本からは失われつつあるのは事実でしょう。渋沢栄一が日本の経済の基盤をつくったときのポリシーは武士道が根底にあったと聞いています。滅私奉公めっしほうこうの対象が殿様から日本という大切で守るべきものに変わっただけで、その精神は彼の行動に脈々と流れていたんです。まあ、武士道がいいか悪いかは別にして。」

「俺たち、学校でそんなものを教えてないよな。本当は日本の学校には脈々とそういうものがあったはずなんだが。俺たちは単なるサラリーマンかよ。生活のために日銭を稼ぐだけ。」

「それはサラリーマンに対する冒涜ぼうとくですよ。高い志をもって働いている方々もたくさんいますよ。」

「まあ彼らを雇っている経営者の問題でもあるか。」

「おっと、先生の教育委員会批判が始まる前に、早めに教室にいって準備しますよ。もうすぐ2学期も始まりますから。」

「おっとさっき言い忘れたが、うちも2学期制で前期と後期だからな。」

「へいへい。つい。前期の後半戦ってところですかね。」


嫌なことを正直に言い、敵も味方もなく、どの政策がもっとも国民のためになるのか、そんなことを真摯(考えた)政治がリーダーを去ります。なぜ彼はそれを真摯に考えたのか。それは私利私欲ではなく、ましてや覇権でもない。彼は二度と戦争の惨禍を日本にもたらさないためにはどうしたらいいのかと真剣に考えた政治家だと思います。今後日本がどう進むのか、正直不安です。


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