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背負われた村

――何を思ったか、祖先たちは亀の上に村を作った。



ゆるやかに小瓶が満ちていくような微笑みはただ我々にある



早朝は揺れにめざめる 騒がしく遊ぶこどもは危うさばかり



下界から昇るけむりをくぐりぬけ挨拶にくる渡り鳥たち



ひょうひょうと老婆が語るいい人をやめて小鳥になったお話



起伏から肉を掘りつつスコップの鈍いひかりを眺めていれば



かなしみも水洗いする丘の上 過去は背中に繋がっている



握手するたびに屠殺を思い出すなぜか伝言のように生まれて



主人でもいるのだろうかこの村は遥かな北の塔へとむかう



望まれて下界へくだる友人に風の護りをかける、幾度も



総身に尖った種を付けながら鷺が飛び立つまでを見ていた

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